会社や友人関係にいる、人の話しを聞かない人の心理特徴を理解することで、扱いづらい人への上手な対処法が身に付きます。
こちらがちゃんと説明しているのに、聞いているフリだけして、あとから「これどうするんだっけ?」と質問してくる人っていますよね。
あの人達はどうして人の話しを聞かないのでしょうか?その心理特徴や共通点を詳しく解説します。
人の話しを聞かない人の7つの心理特徴
自己主張が強く自分の話しがしたい
人の話しを聞かない人は、自己主張の強いところがあります。人の話しを黙って聞いているよりも自分が話したくて仕方なくて、大人しく聞けないのでしょう。
誰かが話しているのを無理やりにでも遮って「ねぇねぇ、そういえばこの前ね…」と自分の話しを始める人に多い特徴。かまってちゃんタイプとも考えられます。
こちらが話しを軌道修正しても、「そうなんだー、聞いてよ私も…」なんて、最終的にはやっぱり自分の話したい話題へ持っていこうとするが人の話しを聞かない人です。
感情的になりやすく冷静でいられない
ちょっとしたことで癇癪を起こすような、感情的になりやすい特徴を持っているのが人の話しを聞かない人。感情が揺らぎやすく、そのため冷静に話しを聞けません。
とくにイライラが爆発しやすいのが、自分の主張(わがまま)が通らなかったときや、周りの人が自分の話しを真剣に聞いてくれないと思ったときです。
周りの様子も目に入らなくなり、言いたいことだけ弾丸のように話してしまうことも。相手に「落ち着いて」と宥められると余計にイライラが募って手が付けられなくなります。
人より優位に立ちたくて仕方ない
人の話しを聞かない人はプライドが高く、自分の方が優位に立ちたくて仕方ありません。相手のことを見下す気持ちから「この人の話しなんて聞く義理ないな」と思ってしまうのです。
見下す対象は、自分より仕事ができないのに多くの人に好かれている同僚や、自分より年下の上司など。「自分よりも劣っているはずなのに…」という悔しい気持ちがあります。
見下している相手の話しを聞くなんて、プライドが許さない。気に入らない相手のことを認めたくないから、どんなに注意されても真剣に取り合わないのでしょう。
相手に対して興味を持っていない
とてもマイペースな人は、“自分が興味を持っている人・分野についてしか本気にならない”という厄介な特徴があります。話しを聞かないのは興味がないからなのでしょう。
特定の人とはすごく仲良くしているのに、それ以外の人には事務的な対応をする。興味があること、無いことで極端な態度を取るなど、とにかくマイペースです。
興味を持てばちゃんと話しを聞いてくれますが、どうでもいいと感じれば生返事。そういった適当な対応をすることで、相手を傷つけているとは思ってもいません。
良い人ぶって聞くフリだけしている
親切で良い人っぽいのに人の話しを聞かない人っていますよね。こういう人は、体裁を取り繕うために話しを聞くフリをしている、良い人ぶりたいタイプであるといえます。
上司に対して「こういうことに困っている」と相談したとき、「わかった、何とかできるか考えてみよう」と言ってくれたのに、結局何もしてくれなかったことはないですか?
周りから良い人だと思われたいから、話しは静かに聞きます。相手の言葉を遮って自分の話しを始めたり、反論しません。そのかわり思ってもいないことを平気で口にするのです。
自分の考えを正当化したいから
誰かに「こういう風にした方がいいよ」と軽くアドバイスされたとき、それが気に入らなくて「知らない!」と話しを聞かない姿勢になってしまう人は、自分を正当化したいのです。
とにかく人から指図されることが大嫌いで、相手が正しいことを言っていたとしても聞き入れません。根本には「私が一番正しい、私は悪くない」という気持ちがあるからでしょう。
自分を正当化したいがために話しかけられても無視をしたり、強く反論することも。酷い場合には仕事をバックレたり、連絡を絶ってしまうタイプもいます。
疲れて話しを聞く集中力がなくなっている
精神的、あるいは肉体的に疲れているときって、重要な話しをされても考えられないことってないですか?もしかすると人の話しを聞かないのではなく、聞けないのかもしれません。
疲れていると話しを聞く余裕がなくなるだけではなく、集中力や判断力、思考力も低下します。聞こうと思っても、相手の言葉が耳を素通りしていってしまうのです。
覇気がなかったり、顔色が悪い。生返事で上の空であるなど、いつもとはちょっと違うと感じるところがあれば、その人は今話しを聞ける状態ではないのでしょう。
人の話しを聞かない人の対処法
聞いていないからといって感情的にならない
人の話しを聞かない人と会話するときに重要なのが、こちらは常に冷静さを保つこと。感情的になってしまうと相手は余計に意固地になり、話しを聞いてくれません。
相手の反論にこちらも反論するとますます話しを聞かない姿勢になるのは、「どうして話しを聞いてくれないの!?」という拒否反応からです。
どんなに相手が取り乱していても、「そうだよね。うんうん、なるほど。それでこの件は…」など、冷静に相づちを打ちながら話しをするとちゃんと聞いてくれるようになります。
話したあとに「意見を聞かせて」と質問する
こちらの話しを聞く気がない人、話しを聞くことが下手な人の関心を引くために、話したあとに「あなたの意見を聞かせてもらえたら嬉しんだけど」と一言付け足しましょう。
いきなり「Aの件はこれで進めていいよね(これで決まったから)」とか、「どう思う?(何か意見ある?)」と言われても、答えにくいと感じませんか。
「あなたの意見が欲しい」と言われる方が、人の話しを聞かない人は「そんなに言うなら…」と答えやすいのです。言い方一つで相手の態度も変わりますよ。
短くわかりやすい言葉で説明する
人の話しを聞かない人と話す場合、短くわかりやすい言葉で説明することがポイント。端的な会話がをすると、相手もすんなり話しを聞いてくれるようになります。
話しをちゃんと聞いてくれないのは、もしかすると「話しが長くて要点がわからない」、「知らない言葉を使われて話しが入ってこない」と思われているからかもしれません。
「こういうことがあったから(問題)、こうした(結果)、その原因というのは~」など、物事の始まりから長々説明するのではなく、事象や結果、原因から伝えるのもおすすめです。
ゆっくり話しを聞ける環境を用意する
仕事が行き詰っている、人間関係に悩んでいて心に余裕がないとき。周りが騒がしくて落ち着かないなど、ゆっくり話しを聞ける状況じゃないときは誰だって話しが入ってきません。
また、好きなテレビ番組が放送されているときとか、料理や掃除中だったりと作業をしている最中も、真剣に話しを聞くことって難しいですよね。
静かで雑音の少ない場所など、相手がゆっくりと話しを聞ける環境を用意するというのも一つの手段。集中力がない人には、場所のセッティングもポイントとなってきます。
言葉ではなく文章で伝えるようにする
人の話しを聞かない人には、あえて文字で伝えるようにしましょう。手紙など文章なら、時間や心の余裕があるときに見ることができるからです。
すぐヒステリックになってしまう人には、とくにおすすめの方法。反論する相手が目の前にいないので、書いてあることをそのまますんなりと受け入れられます。
文章で伝えるならこちらも簡潔に、わかりやすい文で。要点は箇条書きにするなど工夫しておくと、集中力のない人でも理解してくれますよ。
自己主張が強い傾向で自分の話しをしたい
感情が揺らぎやすく冷静に話しが聞けない
人よりも優位に立っていないと落ち着かない
相手や話しの分野にまったく興味が持てない
話しを聞くふりして良い人ぶっているだけ
自分を正当化したいため他人の意見を聞かない
精神的にも肉体的にも疲れて聞く集中力がない
聞いてないと冷静さを欠いて感情的にならない
話した後意見を聞いてみたりわかりやすい説明をする
話しを聞いてもらえる環境やタイミングに注意する
言葉ばかりでなく文章にして伝えるようにする
人の話しを聞かない人は、プライドが高くて相手を見下していたり、自分の話しを聞いてほしいから他人の話しを聞かないのです。
仕事関係や友人知人、あるいは恋人にいる人の話しを聞かない人。そんな相手と大事な話しをするときは常に冷静に、感情を交えずに対応しましょう。
どうしても落ち着いて話しを聞いてくれないなら、手紙などの文章で伝えることで、人の話しを聞かない人もあなたの言葉を受け入れてくれます。
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