2020年(令和2年)の厄年の過ごし方を知ることで、より良い1年を送ることができます。厄年はいつもより気をつけておきたい年なのです。
「厄年ってなに?」、「厄年の数え方ってどうするの?早生まれの場合はどう数える?」という疑問も解決しましょう。
厄年を意識して過ごすことで、ついていないと思って落ち込むことも避けられるはずです。
厄年とは?
厄災に見舞われやすい年齢のこと
厄年(やくどし)は他の年齢よりも、厄災に見舞われやすい年齢だといわれています。厄災(やくさい)とはその言葉のまま、災いや苦しみ、つまり良くないことです。
この厄年という考え方には科学的な根拠がありません。しかし古来より「厄年はなにかと良くないことが起こりやすい年」だと伝わっています。
厄年は体や精神、環境が変化する年
2020年の男性の厄年は数えで25歳、42歳、61歳です。そして女性の2019年の厄年は19歳、33歳、37歳、61歳になります。
厄年の年齢は、体や精神、または環境の変化が起こりやすい時期でもあります。例えば19歳や25歳といった年齢は、子供から大人、社会人へと変わる年齢です。
33歳と37歳は20代の頃とは違って体力が衰え出す年齢、42歳、61歳となると少しずつ病気も発覚するようになる年齢です。
厄年はいわゆる人生の曲がり角にやってきます。厄年という考え方は、昔の人の「体や精神、環境の変化とうまく付き合うための年齢」という知恵ではないでしょうか。
科学的な根拠はなくとも、厄年であることを頭に入れておくだけでも大事なときに体を壊してしまったり、精神的に辛くなることも避けられるでしょう。
厄年の数え方
厄年の数え方について
厄年は現在の年齢ではなく数え年で計算します。例えば誕生日が6月1日の場合、普通だったら6月1日になったときにまた1歳、年を取ったと考えるでしょう。
しかし数え年とは誕生日を迎えたときに年齢を重ねたと考えるのではなく、1月1日のお正月を迎えたときにまた1つ年齢を重ねたという考え方をします。
6月1日に生まれた赤ちゃんなら、6月1日に1歳、そして年が明けて1月1日で2歳となります。簡単にいえば自分の今の年齢に+1歳した年が数え年です。
早生まれの場合の厄年
数え年という考え方は2月4日頃の立春を1年の始まりとしています。立春前に生まれた早生まれの人の場合は、前の年を生まれた年と考えるのです。
例えば昭和60年1月15日生まれの人の場合は、前の年である昭和59年生まれという考え方です。
厄年の過ごし方
厄払いの受け方
厄年は立春から節分までだといわれています。2019年の厄年の場合、2020年2月4日から厄年が始まって、2021年2月2日(来年は変動)に終わるのです。
そんな厄年にしておくと良いことは厄払い。厄払いの受け方ですが、難しく考えなくても大丈夫です。代々お世話になっている社寺仏閣に相談すると詳しく教えてくれます。
もしもどの神社、お寺へ行けばいいのかわからない場合は、厄除けで有名な栃木県佐野市の佐野厄除け大師(惣宗寺)や、埼玉県川越市の川越大師(喜多院)がおすすめです。
厄払いへ行く社寺仏閣を決めたなら、次は厄払いをしてもらう日。大抵の人は初詣のときや、または節分の日に行うことが多いので、どちらか都合の良い日に行ってみましょう。
厄年は前厄、本厄、後厄、大厄とありますが、全て行く人、本厄あるいは大厄だけ行く人と様々です。何回厄払いするかは自分の好きなように決めていいのです。
厄払いを受けるときの服装は、男性はスーツ姿でネクタイ着用、女性は同じくスーツか、襟付きの服をおすすめします。靴や靴下、鞄も大人しい色にしてください。
厄払いを受ける社寺仏閣により変わりますが、多くの場合は電話もしくはその社寺仏閣へ行って予約を行います。
祈祷料は5000円~多くても10000円以内、厄払いのご祈祷は30~40分程度です。
前厄、本厄、後厄、大厄での注意点
前厄とは本厄の前の年のことで、厄入りとも呼ばれます。2020年の男性の前厄は24歳、41歳、60歳。女性は18歳、32歳、36歳、60歳です。
本厄とは最も本命の厄年、つまり一番気をつけるべき年です。2020年の男性の本厄は25歳、42歳、61歳。女性は19歳、33歳、37歳、61歳です。
後厄とは本厄の次の年のことで、厄災の力が薄くなっていくことから厄晴れとも呼ばれています。2020年の男性の後厄は26歳、43歳、62歳。女性は20歳、34歳、38歳、62歳です。
大厄は本厄と同様に気をつけるべき年齢のことで、2020年の男性の大厄は42歳、女性は33歳となります。
前厄、本厄、後厄、大厄どの厄年も「無茶をしないように気をつけよう」と心構えをしておきましょう。慎重に過ごすことで厄災も未然に防げるはずです。
また、厄年は新しいことを始めるのには向かない年だといわれています。結婚、家を建てる買う、引っ越しに転職、新事業を始めるといった行動は避けておくとよいでしょう。
女性の場合、厄年に出産をしてもいいのか不安になると思いますが、問題ありません。妊娠は、生まれてくる赤ちゃんが厄を落とすとして縁起が良いのです。
厄年の過ごし方 男性の場合
男性の厄年の過ごし方でおすすめなのが、調子に乗らない、安易に仕事を辞めたり無暗に転職を考えない。体調に気をつける、精神的負荷を軽減するというものです。
本厄の25歳は社会に出てそろそろ仕事も覚えてきた頃。そうすると慣れからの慢心により仕事で思わぬミスをしたり、「もっと良い条件の職場へ」と転職を考えるようになります。
42歳はまだまだ働き盛り、しかし無理をすると体調を崩してしまったり、家庭を顧みないことで家庭不和を呼び込んでしまうこともあるでしょう。
61歳は一般的に定年を迎える年齢。仕事を辞めたことで生き甲斐を失くし、精神的に辛くなってしまい、一気に体力が落ちるなんてことも考えられるのです。
なにか体や心に不安を感じたのならそれを虫の知らせだと思い、健康診断を受けたり誰かに相談に乗ってもらいましょう。
厄年の過ごし方 女性の場合
女性が厄年を難なく過ごすためにおすすめなのは、厄年であることをあまり気にしない、体調の変化に敏感になるというものです。
本厄の19歳は成人をする前、つまり大人になろうとしている最中。ここでしっかり将来を見据えることで、悔いのない人生を歩むことができます。
33歳は少しずつ体力が衰え出す頃なので、不安なら健康診断をおすすめします。37歳になると早い人は閉経も。そうするとホルモンバランスの乱れにより更年期が訪れます。
61歳はますます体力的に厳しくなってくる年です。無理をして体を弱らせてしまわないように、ますます健康に気を使うと良いでしょう。
厄年とは災厄に見舞われやすい年齢のこと
男性は数えで25歳、42歳、61歳が厄年
女性は数えで19歳、33歳、37歳、61歳が厄年
厄払いを受ける時はなるべくフォーマルな服装で
本厄や大厄だけ厄払いをする人もいる
厄年に新しい事をするのは向かないが出産は大丈夫
男性は人生の節目にあたり調子に乗らない事
女性は体調の変化に気にして早めの対応を心がける
厄年はスピリチュアルなものではありません。長い人生の中で何度か訪れるであろう節目なのです。これを上手に乗り越えることで、その後の人生も良いものになります。
「もうすぐ本厄だから悪いことが起きたらどうしよう」なんて心配するのは逆効果。厄年は自分の体調や精神、環境を整えるための期間だと思ってください。
不安であれば気休めに厄払いを受けるのもおすすめ。厄年=不幸の年とは思わずに、「いつもよりちょっと気をつける年」だと考えておきましょう。
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