インフルエンザだけど、できればお風呂に入りたい!汗だくだしきれいにしたい!
そんな経験、みなさんお持ちだと思います。
昔から、「熱のあるときはお風呂にはいっちゃいけません!」と言われていますが、果たしてそれは真実なのでしょうか?
大学病院で働いている現役医師達に聞いてみましたよ。
インフルエンザでもお風呂に入って大丈夫?噂の真相とは!
医師に聞く、ウワサの真相
「そんなこと言ってたら病棟で誰もお風呂に入れなくなりますよ!」
彼いわく、病棟ではむしろできるだけお風呂に入って、体をきれいにしてもらえるように働きかけているとのこと。
熱が出ていてしんどいから、仕方なく体を吹くくらいにしておくということはあるけれど、熱があるからといってお風呂できれいにしてはいけないというのは全く理屈がわからないといいます。
「周りにも聞きましたけど、若い人には意味がわからないとのことで、爆笑でしたね。ただ、おじいちゃんおばあちゃんに育てられたという看護師が、唯一聞いたことがあると。彼女も働き出すまではそれを信じていたみたいですけどね。」
お風呂に入るにあたっての注意点
医師からお風呂には入って問題ないとのお言葉を頂きましたので、ひとまず安心ですね。
でも、やはりインフルエンザにかかっているときは健康な状態ではないですから、いくつか注意すべきことがあるとのこと。
それを具体的に聞いてみましたよ!
脱水の予防をする
十分に水分をとってから入浴を!
一つは、脱水にならないようにするということです。
お風呂に入りたい!と思っているインフルエンザのあなた!それは体が汗でべたべただからですよね?汗ってどこから来てるんでしょう。
あなたの体の中からです。
さらに、体温が上がりますから体のあらゆる皮膚から、あらゆる粘膜から水分が蒸発していきます。
これを不感蒸泄といいますが、汗と不感蒸泄でただでさえ脱水気味のところにお風呂に入ると、さらに水分が奪われます。脱水になると血液がどろどろになりますし、もちろんしんどいです。
さらに、脳梗塞や心筋梗塞のリスクにもなりますから、絶対に防がねばなりません。予防には、「十分に水分を取ってから」お風呂に入ること。喉が乾いていないからといって、決して水を飲まずに入浴することは避けてください。
というのも、喉が渇いている時点で、体はすでに脱水状態にあるのです。ですから、喉が乾いてから飲むのでは遅いのです。
身の安全のためには、必ず入浴前に、十分な量の水分を補給しておくようにしてください。
また、あまり長く湯船に浸かりすぎるのも問題です。
いくら水分を補給していても、それを上回る発汗があれば体は脱水になってしまいます。少し短めかなというくらいで上がっておいてください。
体を洗う時間を加味して考えれば、それくらいでちょうどいいくらいなハズです。
体を冷やさない
出たらすぐ体をしっかり拭く、髪はドライヤーで完璧に乾かす!
もう一つ気をつけるべきことは、お風呂を上がってから体を冷やさないことです。そもそも体が熱を出す目的は、病原体と体が戦うためなんです。
お風呂から出て体が冷えたら、まだ戦わねばならないのに熱が下がった、だからまた熱をあげないといけないと体が勘違いして、さらに熱をあげようとしてしまいます。
その時にぶるぶると体が震え、悪寒が走り、熱が上がるわけです。それ自体も不快な症状ですし、そこから食欲がなくなったりして体調を崩してしまうことも十分にありえます。
ですから、必ずお風呂から上がったら体を完全に拭いて水分をとって、すぐにあたたかい服に着替えてくださいね。
次に、髪もバカにしてはなりません。
特に女性では髪は比較的長いことが多いですから、「しんどいし髪はもういいや…。」となってしまいがち。
長い髪ではもちろん渇くまでに時間がかなりかかりますし、その時に体からじわじわと熱を奪っていきますので、体を冷やす原因になります。
必ずドライヤーを使い、しっかりと髪を乾かしましょう。
他人事だと思っている男性諸君やショートヘアの女性諸君、あなた方も気をつけてください!短い髪でも、水分を結構含んでいますから、しっかりドライヤーで乾かしてやることが必要なんです。
お風呂での感染は低い
なお、感染症だということで入る順番などを気にする人がいるかもしれませんが、インフルエンザに関しては人にお風呂を介してうつるということはありません。
むしろ、あまりに風呂場の温度が低すぎる可能性がある最初や、逆に風呂場の片付けをしなくてはならない気分になってしまう最後を避けてあげるのが、周りとしてはいい気遣いになるかもしれませんね。
お風呂に入っても大丈夫!
脱水の予防をしてから入る!
出た後は体を冷やさない!
お風呂での感染は低い
いかがでしたか?
ただでさえしんどいのに、べたべたした体で不快な思いをするのはもうやめましょう。ここに書いてあることを守って、闘病中の苦しみは最低限にしませんか?
この記事があなたの健康ライフをよりよいものにすることを心から祈っています。
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