南禅寺の紅葉、2018年も見ごろ時期になると、それはそれは美しい世界を見せてくれるでしょう。
京の都、その優雅な雰囲気を感じながら、境内の紅葉を鑑賞しましょう。そして夜には明かりに照らされた天授庵により、更に幻想的な光景をご堪能いただけます。
南禅寺でしか見る事のできない風流な景色をお楽しみください。
南禅寺の紅葉2018年の見ごろ時期や穴場情報まとめ
南禅寺の紅葉の魅力
京都市は左京区に位置する南禅寺。こちらの境内の様々な場所で、秋も深まる頃になれば、驚く程の紅葉の景色を堪能できるでしょう。
方丈前面には庭園があり、こちらは「虎の子渡しの庭」と呼ばれる事でも有名です。水路閣から覗く紅葉の景色はとても人気で、多くの人に親しまれています。
夜には南禅寺の塔頭、天授庵でのみライトアップがあり、優しく周囲を照らす光により更に紅葉を美しく見せてくれます。
魅力たっぷり見どころ満載、南禅寺の紅葉観賞情報をご紹介しましょう。
南禅寺2018年の紅葉見ごろ期間・料金・アクセスなどの基本情報
紅葉の見ごろ時期 | 11月中旬~11月下旬 |
営業時間 | 3月1日~11月30日 8:40~17:00
12月1日~2月28日 8:40~16:30 ※拝観受付は拝観時間終了の20分前 |
ライトアップ日時 | 天授庵:例年通りであれば11月15日~30日まで、17:30~21:00(20:45で受付終了) 大人500円/高校生400円/小中学生300円 |
開催場所 | ライトアップは南禅寺境内の天授庵のみ |
マップ | |
住所 | 〒606-8435 京都府京都市左京区 南禅寺福地町86 |
料金 | 方丈庭園:一般500円/高校生400円/小中学生300円 三門:一般500円/高校生400円/小中学生300円 南禅院:一般300円/高校生250円/小中学生150円 |
駐車場 | 第1駐車場あり 南禅寺前交差点より参道を250m進むと中門手前に第1駐車場。乗用車は南禅会館前に駐車 |
アクセス | ■車 京都東インターより三条方面へ約6km、京都市の東側、左京区南禅寺福地町にあり。(乗用車は蹴上交差点を右手に進む)
■バス 市バスを利用の場合は、東天王町下車または南禅寺・永観堂道下車、徒歩10分 ■電車 地下鉄 東西線利用 蹴上駅下車、徒歩10分です。「ねじりまんぽ」と呼ばれる隧道を抜けると境内への近道 |
HP | 南禅寺HP |
南禅寺の紅葉の見どころや穴場スポット
三門
仏道修行で悟りに至る際に透過しなければならない3つの関門、空、無相、無作の三解脱門を略した呼称が「三門」です。
南禅寺の三門は「天下竜門」、上層の楼は「五鳳楼」と呼ばれており、こちらは日本三大門の1つに数えられています。
「絶景かな絶景かな」
歌舞伎「楼門五三桐」にて、石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と大見得を切る舞台。それが南禅寺、三門です。
周囲には多くの紅葉樹があり、特に早朝は参拝者も少ない事から、ゆっくりとその絶景を楽しむ事ができるでしょう。
更なる絶景は三門に上って
三門の付近から紅葉を眺めるのも良いですが、更なる絶景を楽しむのであれば、是非三門へ上がってみましょう。
そうすれば360度の紅葉の景色をご覧いただけます。この景色こそ正に、石川五右衛門の「絶景かな絶景かな」という言葉通りの光景でしょう。
水路閣
南禅寺の境内には、何と琵琶湖疏水の水路閣があるのです。この水路閣は赤レンガ造りで、アーチ状の形をしています。
京都の寺院、その境内を歩いていて突然出てくるヨーロッパ風のレトロな建築物は、結構珍しいですよね。
しかし京都の雅さと南禅寺の透き通るような静けさ、そしてこの赤レンガの水路閣の雰囲気は見事にマッチし全く違和感がありません。
大人気スポット!混雑注意
こちらの水路閣はTVや雑誌、ドラマ等でも有名なスポットですから、大変人気です。その為、日中はかなりの混雑が予想されるでしょう。
静かな水路閣で紅葉を楽しみたいという場合は、早朝に南禅寺へ行くとまだ参拝者も少なく済みます。
もう1つは、閉門間際に行く事。南禅寺の境内でライトアップが催されるのは天授庵のみですから、夕方の日が暮れた頃ならまだ人も少ないでしょう。
水路閣の合間から
水路閣の合間からは時折、紅葉の姿を見る事ができます。赤レンガのレトロな雰囲気と紅葉した景色はとても美しいのです。
これは是非、早朝の太陽光が柔らかな時間帯か、もしくは晴れている日の夕方に行き、光を浴びて煌めくような紅葉を鑑賞しましょう。
方丈庭園(虎の子渡し)
南禅寺境内にある方丈庭園、こちらは小堀遠州の作と伝えられている、江戸時代初期の代表的な枯山水庭園です。
南から西までにかけ5本の定規線を配しており、薄青色の築地塀を巡らせています。
東西に細長い地形の作りであり、石組は築地塀に添って配置され、方丈側から見て左奥には大きな石組、前方と右手は白砂の空間が広がっています。
「虎の子渡し」の庭
こちらの枯山水庭園では、巨大な石を横に寝かして配置するといった手法をとっています。これは「虎の子渡し」と呼ばれる方法なのです。
須弥山、蓬莱山等の仏教的な世界観を表現している庭園からは少し脱した構成である事からも、昭和26年に国指定の名勝となりました。
枯山水庭園に赤や黄色といった明るい紅葉の色が交わる事で、更に奥行きが出るようになります。築地塀添いにある木と苔と石組、そして紅葉の光景をお楽しみください。
天授庵のライトアップ
天授庵は、南禅寺塔頭寺院の1つであり、夜になればほんのりとライトアップが施されます。南禅寺の境内でライトアップされるのは、こちらの天授庵のみです。
夜まで紅葉観賞をしている際には、この天授庵で赤々と燃えるように眩い光を放つ紅葉を鑑賞しましょう。
天授庵の特集はこちら
南禅院
正応2年(1289年)に離宮にて出家し、法皇になられた亀山天皇。離宮を寄進して禅寺と決め、大明国師を開山した事でこちらは離宮の遺跡、南禅寺発祥の地と言われています。
鎌倉時代末の代表的な池泉回遊式は当時の面影があり、周囲を樹林によって深く包みこむようにして作られており、幽玄な静寂を感じられます。
向かって左奥には滝口の石組、上池は通称「曹源池」、竜の形に作られた中央には蓬莱島、そして下池には心字島が見え、京都の三名勝史跡庭園の1つに指定されている名庭です。庭園の東南、その隅には亀山法皇の遺言によって、御分骨を埋葬した御廟があります。
拝観者は少なめ
こちらの庭園、とても美しく雰囲気のある場所ではありますが、実は境内ではあまり参拝者がいないという利点があります。
人の多い日中ちょっと疲れてしまったら、こちらでゆったりと庭を眺めて心を穏やかに保ちましょう。池に映りこむ紅葉や風の音、緑の香りを感じているだけで喧騒も忘れられる事でしょう。
雨の日がおすすめ
元々立ち寄る参拝者が少ないこの庭園、雨の日にはもっと人気がなくなります。しとしと雨でも諦めずに紅葉観賞に出かけてみましょう。
雨垂れる紅葉、水面に広がる波紋はより静けさを醸し出し、普段は見る事のできない景色を堪能できます。
六道庭
南禅寺境内には小方丈庭園という、別名「如心庭」と呼ばれる庭園があります。こちらは「心を表現」する「心」字形に庭石を配した枯山水の石庭です。
一方の六道庭は、如心庭が解脱した心なのに対して、六道輪廻の戒めの庭とされているのです。「天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄といった6つの世界を生まれ変わり続ける」事が仏教の世界観であり、これを六道輪廻と呼びます。
如心庭を眺めた後で六道庭を眺めてみれば、何か新しい気持ちが芽生えるかもしれません。
深い趣の庭
六道庭はその一面に杉苔、そして六道輪廻を表すかのように配置された景石からなる庭です。煩悩を捨てきれず、涅槃の境地に達する事がないという私達。
その儚さ、脆さを知らしめようとしているこの景色は、深い趣が感じられる事でしょう。
観賞は夕方がおすすめ
日中はどうしても人が多くなる境内。ゆっくりと他の参拝者を気にせず観賞するならば、閉門間際である夕方がおすすめです。
静かに太陽の落ちていく時間帯に眺める事で、また違った心を感じる事ができます。
京都へお越しの際には是非とも南禅寺の境内で、美しく周囲を彩る紅葉観賞をしましょう。
都会の喧騒を忘れたかのような静かに時の流れる境内をゆっくりと歩き、悠久に想いを馳せましょう。
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