花粉症にはレンコンが効く!?食べ物で花粉対策できるなんて嘘でしょ?と、疑問に思うかもしれません。
しかしレンコンには花粉症の悩める症状を和らげる、いくつもの優れた効果があったのです。早めのレンコン摂取で花粉症を和らげられます!
レンコンにはどのような効果があり、どのように作用して花粉症を和らげてくれるでしょう?飲みやすいレンコン甘酒のレシピもご紹介しましょう。
花粉症に効くレンコンの優れた効果
タンニンでIgE抗体抑制
レンコンには「IgE抗体を抑える」効果を持つタンニンが含まれています。タンニンとはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。
レンコンの黒い斑点、紫色をした部分に含まれているタンニンがIgE抗体の蓄積を抑制して、花粉症の発症を遅らせる事が期待できるのです。
IgE抗体とは免疫関係のたんぱく質である、免疫グロブリンの一種です。通常の場合、体内にほんの微量しか検出されません。これはアレルギー反応において大きな役割を担っている事から、「アレルギー抗体」と称される事があります。
本来であれば「抗体=体を守る役割」を担っていますが、IgE抗体は時に「花粉症の原因」になり得るのです。
そうすると私達の体は、花粉はアレルゲンという異物(悪者)であり、これに対する抗体を作らなければいけないとIgE抗体を作り出します。
花粉はIgE抗体とくっついて、これが細胞を刺激して「肥満細胞」となります。肥満といっても、太る要因となる細胞ではありません。
IgE抗体が一定量蓄積された後、再び花粉が体内に侵入した場合、鼻、目等の粘膜部分にある肥満細胞表面のIgE抗体と結合します。
そうするとヒスタミンやその他化学物質が放出され、知覚神経を刺激して異物を外へ押し出そうと体が反応を示すのです。
くしゃみが出るのも、鼻水や涙が出てしまうのも、花粉を体外に出そうとしているから。全てはこうしたIgE抗体の反応が要因となっています。
今はまだ花粉症が発症していない人は、「IgE抗体が一定量蓄積されていないから」にすぎません。レンコン効果でIgE抗体をなるべく抑制しましょう。
タンニンで鼻詰まり抑制
タンニンには緩やかな血管収縮効果がある事からも、「花粉症による鼻詰まり等の鼻炎抑制効果」を感じられるでしょう。
花粉症の症状にも様々あり、終始鼻水が出てしまう人と、鼻水やくしゃみは出ないが目や顔がやたら痒くなる人がいます。
鼻水やくしゃみが出ない人の場合は、鼻詰まりを起こして鼻呼吸が辛くなってしまう事があるのです。
タンニンによる穏やかな血管収縮効果を得る事ができれば、鼻詰まりの悩みを解消できるのではないでしょうか。
ねばり成分で粘膜の保護
胃や腸、鼻といった消化器官や気管支、呼吸器官などが少々ねばり気のある粘膜で潤っているのは、その粘膜によって花粉などが体内へ入り込まないようにするためといわれています。
粘膜はお城で言えば門。しかし腸内環境が崩れていたり、体調不良であると、門である粘膜の働きも弱まってしまい、花粉症等の症状による影響を受けやすくなる恐れがあるのです。
そこでおすすめなのがレンコン。レンコンを食べることで、胃粘膜を強化する「胃炎予防」効果、そして鼻の粘膜が強化されれば花粉を防ぐ効果が期待できるでしょう。
レンコンを食べて粘膜の保護や、強化、炎症抑制効果を得ることで、花粉症の辛い症状を抑制することができるはずです。
ビタミンCで美肌にも
食物に含まれているビタミンCという成分には、熱に弱いといった弱点があります。その為に、食物からビタミンCを摂取し辛いのです。
しかしレンコンに含まれるビタミンCには、他のビタミンCとは違って、加熱しても比較的ビタミンCが破壊されにくいという特徴があります。
ビタミンCにはタンニンと同様に「抗酸化」効果があり、「免疫力の向上」にも繋がるでしょう。それにビタミンCは、美容にも欠かせない成分です。
花粉症は肌に痒みを生じさせたり、痒みがなくとも肌が敏感になる事で肌荒れを引き起こす事もあります。
レンコンを食べながら花粉症状を和らげつつ、肌も綺麗になるかもしれないなんて、女性にとっては最高な食物ですね。
食物繊維で腸内環境良好
レンコンに含まれる食物繊維で腸内環境を整えつつ、善玉菌を増やす事が期待できるでしょう。そうすると、「免疫力の向上」効果があるのです。
私達の体の中の免疫機構、このおよそ6割が腸内で作られていると言われています。腸が弱っていると免疫力低下により、花粉症状が悪化する事もあります。
普段から風邪を引きやすい、胃腸が荒れやすい、暴飲暴食をしているといった生活習慣の乱れが気になる場合にも、レンコンはおすすめ食材です。
花粉症対策にレンコン入り甘酒(乳酸菌)の作り方
まだ花粉症ではない人も、これから花粉量が増える時期になれば、今年こそとうとう花粉症デビューする可能性があります。
特に普段からイライラが募りやすい人、ストレスの溜まっている人は加齢臭が出やすく、結果的に花粉症状も発症しやすくなるのです。
そして、現在花粉症に悩んでいる人の中で点鼻薬を頻繁に使用している人。実は点鼻薬が花粉症状を悪化させている恐れがあります。
点鼻薬は鼻詰まりを解消してくれる画期的アイテムですが、これには血管収縮剤が含まれており、リバウンド症状によって気管支が腫れる事もあるからです。
そうすると咳が止まらないといった更に辛い症状が出る事になり、これでは日常生活にも支障が出てしまいます。
しかし花粉症による鼻詰まりは本当に辛いもの。それならば、花粉症状を抑制するレンコンを摂取して、点鼻薬代わりにしましょう。
レンコンだけでは摂取が辛いでしょうから、とても飲みやすく体に優しい、乳酸菌入りレンコン甘酒の作り方をご紹介します。
- レンコン
- 麹を使った甘酒
作り方
① レンコンを良く水洗いをして、皮ごとすりおろす
② 甘酒(市販のお湯を入れるだけの物でもOK)と、すりおろしたレンコンを混ぜる
たったこれだけ、2つの食材で簡単手軽にレンコン入り甘酒が完成します。
麹を使った甘酒は米麹が原料である事からも、植物性乳酸菌が豊富に含まれています。レンコンと甘酒を混ぜ合わせる事で、しっかり乳酸菌も補給できるでしょう。
花粉症の症状を引き起こすIgE抗体抑制
タンニンは鼻詰まりも抑制
ねばり成分で粘膜の保護
ビタミンCで美肌にも
腸内環境を整えて善玉菌を増やす
オクラ等のネバネバした食材が苦手という方も、レンコン甘酒ならば自然な甘みがあって、粘つきもあまり感じず飲みやすいでしょう。
花粉症状を抑制するならば、花粉の飛散する約2週間前からレンコン甘酒を飲む事をおすすめします。
毎日朝か夜に1杯ずつ飲んでおくだけでも、体が温まるだけではなく、粘膜強化や肌にも良い効果を期待できる事でしょう。
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