自己嫌悪に陥りやすい心理状態の人は、とても生き辛い心地で毎日を過ごしている事でしょう。
そんな苦しい状態からどうにか抜け出す為に必要なのは、「どうして自己嫌悪をしてしまうのか」を知る事です。
自己嫌悪をよくする人の心理特徴を理解し、自分を責めない生き方を身につける事で、これからの未来を明るく照らしましょう。
自己嫌悪になりやすい人の7つの心理特徴
劣等感が強くコンプレックスが多い
劣等感とは「自分は皆より劣っている」と自分で自分を陥れ傷つける事です。自己嫌悪感が強い人は、この劣等感が強いと考えられます。
どうしてそこまで自己否定してしまうのか。それは自分に対してのコンプレックスが多く、そのせいで小さな欠点さえ許せなくなってしまうのです。
コンプレックスは誰しもが持っている感情ですが、自己嫌悪になりやすい人はコンプレックスがコンプレックスを呼び、それに雁字搦めになっています。
競争心が強く常に人と自分を比較する
自己嫌悪感が強い人は他者と自分とを無意識に比較しては勝った、負けたを気にします。競争心が強いせいで、比較しては安堵したり不安に陥るのです。
その比較対象も例えば「自分は黒目が何cm、でもあの人は黒目が恐らく自分よりも何mm大きい」というような、言ってしまえば「どうしようもない事」が多いでしょう。
他人から見ればどっちも同じくらいのレベルでわざわざ比較する必要はない事ですが、自己嫌悪になりやすい人からするとそういった小さな比較にも勝って、安堵感を得たいのです。
何に対しても完璧主義で理想が高い
自己嫌悪になりやすい人は完璧主義者。理想が高いせいで自分にも他人にも厳しく、ちょっとした失敗も絶対に許す事ができません。
他人が失敗すると「どうしてこんな簡単な事もちゃんと出来ないの?」と感情的に責めてしまっては、1人になった時に「何故あんな事言ってしまったんだろう」と落ち込みます。
自分が失敗しても「こんな事さえできないのか」と思い悩み、いつまでも失敗した事実を引きずっては周りに弱音や愚痴を吐き続けます。
行動前にネガティブ思考に陥る
何か事を起こす前には必ずと言っていい程「デメリットや失敗した時の事」を考えてしまって、先へ進むまでに時間を要してしまいます。
ネガティブ思考に陥りやすく、「これをしたらこんな嫌な事があるかもしれない」という、かもしれない思考に捕らわれているのです。
これは自己嫌悪に陥りやすい人が、「自分で決めて行動した事で失敗したと思った経験(トラウマ)が多いせい」だと考えられます。
他人の言葉や感情に敏感過ぎる
自己嫌悪に陥りやすい人は、自分以外の人の言葉や感情に敏感に反応してしまう癖があります。他者からの評価を必要以上に気にするので、やりたい事が出来ていません。
「本当はもっとはっちゃけたい」、「こんな事をやってみたい」と思うものの、「でも自分がそんな事をしても、馬鹿にされるだけだ」と自己否定してしまいます。
今まで他者から認められる事や褒められた経験が少なかった、嫌な事を言われたり責められた経験が多かった事から、被害妄想を持ちやすいのでしょう。
失敗した過去を頻繁に後悔する
夜寝る前やふとした瞬間に、「あの時こうしていれば」、「今日はこんな事をしでかしてしまった」と過去の失敗を反芻する癖を持っています。
その厄介な癖のせいで後悔する機会が多くなり、余計に自己嫌悪感が強まってしまうのです。しかし本人は後悔の反芻を無意識に行うので止められません。
これは自己嫌悪感の強い人が、「ポジティブな記憶よりもネガティブな記憶を思い出しやすい」からだと考えられます。
承認欲求により心が満たされない
誰しもが「認められたい」といった承認欲求を持っています。自己嫌悪感が強い人は特にこの承認欲求が人一倍あると考えられます。
「認めてほしいのに認めてもらえない→それは自分が至らないせい→そんな自分が大嫌い」といった思考に陥り、益々自己嫌悪感が強まるのです。
そしていつまで経っても承認欲求が満たされない、そのせいで更に大きな承認欲求を抱えてしまうと悪循環にも陥りやすいのでしょう。
自己嫌悪を克服するための5つの方法
短所を長所に転換して考える
コンプレックスを抱えて「ただ悩むだけ」ではなく、短所を長所に転換して自分を生まれ変わらせる、いい機会なのだと考えましょう。
例えば自己嫌悪感を持つ事は、イコール「自分の欠点をよく理解出来ており、他の人よりも冷静に自己分析できている」といえます。
短所をポジティブに捉える事で、自己嫌悪により自分を嫌ってしまう事態を減らせるのです。
アファメーションで自己肯定する
アファメーションとは「自分を肯定する事」。ポジティブな口癖により自分を認めてあげるという心理方法です。
「私は毎日、自分のペースで仕事を続けられている」、「私は楽しい毎日を過ごせている」と、なりたい自分をポジティブな言葉で想像しましょう。
「~しなければならない」ではなく「~できている」とシンプルかつ未来系で考える事で、理想の自分と自己肯定感が手に入るのです。
後悔を反芻する癖をなくす事
寝る前等のリラックス状態の時に、後悔を反芻してはいけません。これでは「明日が憂鬱」だとしか思えず、起きた時も気分が落ち込んでいるままです。
「過ぎた事は取り戻せない、それならば同じ事が起こらないように気をつけよう」と考え方を変えてみるだけで、後悔を反芻する癖はなくせるのです。
後悔を切り替える事こそ、自己嫌悪を克服できる方法ともいえるでしょう。これは何も難しい事ではありません。
他人には適度に無関心でいる
「嫌われたかも」と考えてしまう事もあるかと思いますが、人は案外自分以外の人の事をそこまで気にしていませんし、すぐに忘れてしまいます。
恨みや妬みといった、ネガティブな感情をいつまでも引き摺る人とは関わらないようにして、常識の範囲で好きな事をしていれば楽しい日々はすぐそこです。
「嫌われたかもと思うような事は言わない、しない、余計な事はやらない」を徹底し、適度に他人に対して無関心でいましょう。
目標設定は達成可能なものにする
高すぎる理想は自分の自信をなくし、プライドを壊す事になります。目標設定は無理なく達成できるレベルに留めておきましょう。
目標、志が低くとも気にしなくていいのです。大切なのはそれを達成できるかどうか、達成して自分の糧にできるかどうかです。
もしも周りから「志が低すぎる」と言われても、「これを積み重ねていけばやがて高い目標に到達できる」と気にしないようにしましょう。
多くのコンプレックスで劣等感が強い
常に他人と自分を比較してしまう
完璧主義で理想が高く失敗が許せない
行動する前にネガティブ思考に支配される
他人の言葉や感情を意識しすぎる
過去の失敗を繰り返し後悔する
人より承認欲求が大きく満足できない
短所をポジティブに捉え自己肯定してみる
後悔の反芻をやめ他人にはある程度無関心でいる
目標はハードルを上げ過ぎない
自己嫌悪をする人は「自分のどこが悪くてどうしたら改善できるか」を素直に考えられる人です。あまり自分を責める必要はありません。
自己嫌悪感をコントロールする事で、より良い自分、なりたい自分に近づけると思って、気楽に生きていきましょう。
そうすれば今まで嫌いだった自分もちょっとは好きになれたり、仕事も人間関係も楽しめるようになるのです。
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