虚言癖とは悪気なく嘘をついてしまう心理の事。世の中には「嘘は良くない事」だと知りつつも、無意識に会話の最中に嘘をついてしまう人がいるのです。
「この人、どうしていつもすぐバレるような嘘をつくんだろう」なんて、身近にいる虚言癖のある人の言動に振り回された経験はありませんか?
虚言癖のある人にはどういった心理特徴があるのか、そしてその人にどう対応すればいいのかを学び、嘘に惑わされないようにしましょう。
虚言癖のある人の7つの心理特徴
自信の無さをカモフラージュしたい
虚言癖のある人の基本的な心理特徴として、「自分に対しての自信の無さ」が挙げられます。嘘は虚言癖のある人の心のバリケードなのです。
いつも自信満々にペラペラとある事ない事話すような人がいますが、その人が本当は小心者だからこそ、それがバレないように嘘で自分をすごい存在に見せているのでしょう。
コンプレックスが多く自己防衛したい
コンプレックスが1つもない人間はいません。どんなに容姿が優れている人でも「自分の鼻が嫌い」など、何かしらのコンプレックスを持っています。
虚言癖のある人は誰よりもコンプレックスが多く、そのコンプレックスに押しつぶされそうな気持ちを守る為に、自己正当化の目的で嘘をつくのです。
いつも周りから良く思われたい
虚言癖のある人は人一倍目立ちたがり屋の見栄っ張り。いつも心の奥底に「皆からすごいと思われたい、愛されたい!」という気持ちを抱え込んでいます。
だからこそ「芸能人と親が知り合いで~」や、「医師免許と弁護士資格を持っていて貯金は何千万で~」などのつまらない嘘をついてしまうのです。
虚言癖のある人がこうした自分をよく見せる為の嘘をついてしまう時は、虚栄心を満たしたいといった欲があるからでしょう。
人と自分を比べて優位に立ちたい
虚言癖のある人は、常に人と自分とを比べては「あの人には勝てそうにない」、「あいつには絶対勝てる」という勝ち負け精神で生きています。
他の勝ち負け精神がある人と、虚言癖のある人で少し違うのは「自分より勝っている人には更に見栄を張ってしまう」という部分です。
大抵の人は相手に敵わないと悟ると、その人を避けるようになりますが、虚言癖のある人の場合は何が何でも、相手よりも自分の方が大きな存在だと見せようとします。
寂しがりで構ってちゃん
寂しがり屋で孤独を感じる事を嫌い、どうしても集団の中に居場所を求めるあまり、虚言癖のある人は嘘をつきます。嘘で注目してもらおうとしているのです。
実際に対面で話しをしている時もそうですが、更に嘘が多くなるのはSNSの中です。顔が見えない、相手に自分が誰か解らない分、いつも以上に嘘を重ねてしまいます。
皆から構ってほしい、注目を浴びたいと思うがあまりに、社会のルールに反するような創作投稿をしてしまう事もあります。
高い理想とプライドを満たしたい
虚言癖のある人は理想がとても高く、そしてプライドも同じくらい高いのです。その理想とプライドを満たしたいが為に、すぐバレる嘘をついてしまう事が多々あります。
嘘を誰かに指摘されると大抵の人は弱気になってしまうか、嘘を嘘だと認めて反省するでしょう。しかし虚言癖のある人は絶対に嘘だとは認めようとしません。
それは嘘を嘘だと認めると、自分のプライドが傷ついてしまうからです。嘘を指摘する人には攻撃的な感情を持ってしまう事もあります。
どうしても隠したい事がある
虚言癖のある人は、周りには絶対バレたくない秘密を抱えている場合が多いのです。大きな秘密から小さな秘密まで人により程度は違いますが、絶対バレないよう気を張っています。
昔はそうではなかったのに、いつの間にか虚言癖が目立つようになった人だと、1つの嘘を隠す為に嘘を積み重ねている内に、取り返しのつかない所まで来てしまったと考えられます。
嘘を嘘で塗り重ねていってしまったからこそ、今のような状態になっているのでしょう。しかし今更嘘だと認めるのはプライドが許さないので、今後も嘘をついてしまうのです。
虚言癖のある人の5つの対処法
どんな嘘をつきやすいかチェック
虚言癖のある人は大変口が達者であり、相手を最初から疑ってかからなければ嘘を嘘だと見抜けない場合があります。だからこそ周りは虚言癖のある人に振り回されるのです。
もしも「この人の言う事は信ぴょう性にかける話ばかりだ」と思ったならば、その人がどんな嘘をつきやすいのかチェックしてみましょう。
例えば「やたらとあり得ない自慢をする」、「いつも知らない人からナンパされた自慢をする」とパターンが見抜ければ、嘘に振り回され気疲れする事もなくなります。
問題がなければ指摘しない
虚言癖のある人に嘘を嘘だと指摘しても、決して認めようとはしません。それどころか、その疑いを払しょくしようと嘘をどんどん塗り重ねてしまいます。
特に問題がなく聞き流してもいいような嘘であれば、もう指摘せずに放っておきましょう。「そうなんだ、すごいね」と軽い相づちを打っているだけで相手は満足してくれます。
人を傷つける嘘は注意する
どうしても周りの人より自分が一番愛されたいと思ってしまうが故に、人を傷つけるような嘘、例えば「○○さんが××さんの悪口を言っていた」という嘘を言う場合があります。
自分が嫌っている対象に関する嘘をついてその人の評判を落としたい、その人が皆から嫌われてほしいと願ってこのような嘘をあたかも本当のように広めてしまうのです。
人の名誉を傷つけてしまう嘘をついていると判断した場合には、強く注意するべきでしょう。そうでなければ周りが嘘を信じて大変な事になってしまいます。
褒めて虚栄心を満たしてあげる
虚言癖のある人は「認められたい」という気持ちを抱えて生きています。その認められたい気持ちが、見栄を張ってしまう虚栄心へと繋がるのです。
虚言癖をもう少し控えてもらおうと思ったら、虚言癖のある人の仕事や特技について褒めて煽ててあげる方法がおすすめです。一言「すごいね」と言うだけでいいでしょう。
そうやって褒めてあげると虚栄心が満たされるので、つまらない嘘や人を傷つける嘘をついて構ってもらおうとする事を控えていきます。
必要以上に関わらないようにする
話していてとても疲れてしまう、または虚言癖のある人と付き合いがあるせいであなたまで評判が悪くなっている場合は、もう必要以上に関わらないようにしましょう。
虚言癖のある人とは少しずつ距離を置いてください。相手から話しかけられたとしても、「ごめん、ちょっと忙しくて」と他の人の所へ行きましょう。
自信が無いため嘘で塗り固めている
多くのコンプレックスを隠したい
周りから良く思われないと落ち着かない
他人と比べて優位でいたい
寂しがり屋でいつも構って欲しい
実力以上の高いプライドと理想を持っている
どうしても隠したい事がある
嘘の傾向をチェックしなるべくスルーする
虚栄心を満たしてあげる為に褒める
必要以上にこちらからは関わらない
虚言癖のある人は自分を良く見せたい、自分の事を愛してほしいと思うがあまり、どんどん嘘をついて嘘にがんじがらめになっています。
当人はそれに気づいていながらも今更引き返せない所まで来てしまっているので、これからも更に嘘をついてしまうでしょう。
虚言癖のある人の話はよく聞いていれば矛盾点が解ってきます。嘘に振り回されないように、用心深く対応して下さい。
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