傷つきやすい人の心理特徴から、なぜ他人の何気ない言葉で深く傷ついてしまうのか、その原因を探りましょう。
職場で、街中で、友人や恋人と一緒にいるとき。相手の言葉や態度にいちいち傷ついてしまうのはどうしてでしょうか。
傷つきやすい性格の原因と解決方法を知ることで、あなたは今よりも、もっと生きやすくなるのです。
傷つきやすい人にみられる7つの心理特徴
他人と自分を比較してしまう
他人と自分を比較しては自信をなくす、この行動が原因で傷つきやすい人になっています。比較してばかりだと、自分の価値観や存在意義を疑ってしまうためです。
「○○さんはいいな」といった他人を羨む気持ちが、やがて「なんであいつばっかり良い思いをしているんだ、ズルい」と嫉妬に変わります。
そして嫉妬心が「あの人は○○できるのに、私はどうして出来ないんだろう」という自分を貶める気持ちに変わってしまうのです。傷つきやすい人は自分で自分を傷つけています。
感受性が人一倍豊かである
他人のちょっとした行動や発言ですぐに心が傷ついてしまう人は、人一倍感受性が豊かです。他人の気持ちに敏感なので、怒りや悲しみをすぐに察知してしまうのでしょう。
感受性が豊かすぎる人はHSP(ハイリ-センシティブパーソン)であることが多いでしょう。HSPとは病気や障害ではなく、全人口の約2割の人が持つ性格的特徴です。
HSPの人は共感性が高くそして深く情報を処理してしまうことから、過度に刺激を受けやすいのです。だからこそ他人が気にしないようなことでも傷ついてしまいます。
純粋で優しすぎる気遣い屋さん
傷つきやすい人は他人の気持ちに寄りそうことができる人、つまり優しい人です。しかしその優しい性格が災いして、他人に気を遣いすぎる人になっています。
他の人なら何気なく言える言葉も、受け取り手の気持ちを考えると「大丈夫かな、こんなこと言って傷つかないかな」と気にしてしまい、言えません。
傷つきやすい人は優しい反面、臆病なので自分の意見を言うのが苦手です。気を遣ってしまうので人と関わることに疲れを感じ、それが孤立を生むのです。
思い込みから暴走しやすい
思い込みが激しい人は、被害者意識が強い傾向があります。相手の何気ない発言や行動で傷つきやすい人も、知らず知らずのうちに思い込みで暴走している可能性が高いのです。
例えば隣のデスクの同僚が舌打ちをしたとします。被害者意識が弱い人は「何かイライラすることでもあったのかな?」と自分と関連付けず、割り切って考えることができます。
しかし被害者意識の強い人は「私にイライラしているのかもしれない」と自分に関連付けてしまい、その結果、思い込みからどんどんネガティブな考えに憑りつかれてしまうのです。
神経質で細かいことが気になる
傷つきやすい人は人の機微に敏感なため、他の人があまり気づかないような変化にもすぐに気づきます。誰よりも神経質で、細かいことが気になってしまうのです。
細かいことに気がつくと、そればかり気になってしまいます。「どうしてだろう、なんでだろう」と色々と想像を膨らませてしまうところもあります。
いつも神経を尖らせているので、心が疲れてしまいやすいのです。その疲れとストレスにより、他人と関わることで心が不安定になっているのでしょう。
完璧主義で失敗を恐れている
傷つきやすい人は自分に自信がなく自己評価も低いものの、しかし理想は高く完璧主義者です。だからこそ他人と自分を頻繁に比較しては自信をなくしてしまうのでしょう。
完璧主義な人は失敗を酷く恐れています。他の人ならば「まぁいいや」で笑って済ませられる失敗でも、完璧主義な人だといつまでも気にしてしまいます。
「どうしてあのとき○○できなかったんだろう」と自分を責める癖があるので、過去の失敗をいつまでもしつこく引きずりがちです。
自己評価が高すぎる場合もある
自己評価が高すぎて、理想と現実のギャップに悩むあまり傷ついてしまうタイプの人もいます。自己評価が高い人は理想の自分が本当の自分だと思い込んでいるからです。
このタイプの人はとくに他人からどう見られているかを気にしています。だから他人から低評価を受けたり否定されると大変傷ついてしまうのでしょう。
自己愛が強く相手を見下しているので、自分よりもレベルが低いと思っていた相手に受け入れてもらえなかったことでプライドが粉々になるのです。
傷つきやすい人の性格の直し方
自分の意見を言える人になる
傷つきやすい人は他人を気にするあまり自分の言いたいことを言えません。嫌われたらどうしよう、傷つけたらどうしようと悩み、我慢してしまいます。
そんな風に過ごしていると、周りはあなたのことを見下します。そのせいで適当な対応を取られ、余計に傷つくことになるのです。
現状を打破したいなら性格を変えること。まずは自分の意見をはっきり言える人になりましょう。優しいだけでは自分ばかりが損をしてしまいます。
適当で良い部分は大ざっぱになる
誰も気づかないような細かいところに気づくことは、良いことばかりではありません。気づかないでスルーした方が得する場合もあるからです。
傷つきやすい人は他人の何気ない言葉や行動に気を遣いすぎです。そして自分の行動も「~していいのかな、変に思われないかな」と過剰に制限しています。
そんな性格を変えたいときは、適当で良い部分は大ざっぱに考えること。例えば自分を嫌う人や自分が好きじゃないと思う人の発言や行動には適当に対処していいのです。
過去の失敗を引きずらないこと
傷つきやすい人は何でも完璧にしようと思うせいで過去の失敗を引きずりがち。いつまでも過去の失敗に怯えていては、前に進むことができません。
アドラー心理学ではトラウマは存在しないもの、トラウマの原因に意味はないとしています。失敗したからまた失敗するのが怖いのではなく、失敗したくないから失敗を恐れているのです。
傷つきやすい性格を変えるならトラウマを否定すること。過去は過去、終わったことだと考えて、次に活かそうと思考を切り替えましょう。
自分を褒めて自己評価を高める
自己評価が低いせいで他人と自分を比較しては傷ついてしまう人は、とにかく自分を褒めて自己評価を高めてください。
仕事を定時で上がれたなら、就業時間内に作業できた自分をよく頑張ったと褒めます。このとき「○○さんより頑張ってる」と他人と比較せず、過去の自分と比較しましょう。
他人を比較対象にしていては、うまくいかなかったときにまた傷つきやすい人に戻ってしまいます。過去の自分をライバルにすることで更に飛躍できるのです。
疲れたら1人の時間を作って休む
自己愛が強く自己評価が高いせいで他人にマウントを取っては、否定の言葉に傷ついてしまう人。人の機微に敏感で他人の気持ちに左右されやすい人は、一旦休憩しましょう。
優しすぎる人も、感受性が豊かすぎて色んなことがアンテナに引っかかるせいで疲れている人も、1人の時間を作って心の休息を取ることが大切です。
傷つきやすい人は精神的に不安定になりやすいので、まずは気持ちを落ち着かせることが重要。定期的に1人の時間を作り、疲れを感じたら休むことで生きやすくなります。
相手と自分を比べて羨んだり嫉妬心で自分を傷つけている
とても感受性豊かで他人の気持ちや言葉に敏感
優しく純粋で相手の気持ちに寄り添える気遣い屋さん
思い込みが激しく被害者意識が強いと暴走しがち
神経質な性格で誰も気づかない変化でも見えてしまう
自分に自信があまりないのに完璧主義な傾向
自己評価が高すぎて現実とのギャップに苦しんでいる
まず自分の意見を少しずつ言えるようにする
気遣いを少なくして適当にざっくり生きてみる
過去にこだわらず行動した事には自分で褒めてみる
疲れてしまった時はアレコレ考えずにゆっくり休む
感受性が豊かで優しすぎる性格だから傷つきやすい、被害者意識が強く思い込みが激しいせいで何気ないことも自分に関連付けるから傷つきやすいのです。
そんな自分の心理特徴をよく理解すること、そして自分はどうして傷ついてしまうのかを知ることで、その性格を変えることができます。
考え方や生き方に変化を取り入れるだけ。それだけであなたは今日から他人の気持ちに左右されない、精神的に安定した人になれるでしょう。
あなたにオススメの関連記事
[like]