お正月にやってはいけないことにはどういうものがあるか知っていますか?タブーを守って縁起の良い1年を過ごしてください。
昔から、「お正月に包丁を使うと縁を切る」「元旦の掃除はしない」など、縁起担ぎのための決まりごとがあるのです。
どうしてやってはいけないとされているのか学ぶことで、今年は昨年よりも更に良い年になるでしょう。
お正月とは?
年神様とはその年の作物の実りと家族の健康をもたらすといわれている、1年の最初の日にやってくる神様のことをいいます。
年神様の正体は祖霊、ご先祖様であるといわれており、春は田んぼの神様、秋の終わりには山の神様となることで、子孫の健康や繁栄を見守っているのです。
このように神聖な日でもあるお正月には、縁起を担ぐためにも昔から伝わる「やってはいけないこと」があります。
お正月にやってはいけない7つのこと
火の神を休ませるため火を使ってはいけない
まだまだ底冷えする寒さの続くお正月、暖かい鍋料理など食べたいと思うかもしれません。しかしお正月は火の神(荒神)を休ませるため火を使ってはいけないという逸話があります。
火を使ってはいけないのは荒神を休ませる以外にも、灰汁を出さないようにという考えもあるのです。灰汁(あく)とは、悪。つまり悪いモノという意味です。
おめでたい新年の始まりから灰汁(悪)を出してしまうなんて、縁起が悪い。そういった考えから「お正月には極力、火を使わないように」とされています。
縁を切る包丁などの刃物を使ってはいけない
お正月に包丁や刃物を使うと、その1年の良い縁を切ってしまうとされています。例えばハサミ、カッターなどの刃物もなるべく使わないようにしておきましょう。
刃物を使わないように、というのは「新年早々から怪我をしてはならない」、そして「毎日忙しく家事をしている家族を休ませるため」とも考えられています。
お正月になるべく家事をしなくとも良いように、おせち料理があるのでしょう。お正月くらいは家事をすることなく、のんびりと過ごしてもいいのです。
牛や豚など4つ足の動物を食べてはいけない
4つ足とは、四足歩行の動物のこと。仏教の教えなどから牛や豚、ヒツジや馬といった動物のお肉を、お正月に食べてはいけないという話しが伝わっています。
現代では牛肉や豚肉をおせちに入れていることは珍しくありません。しかし昔はそういたことが少なく、お肉といえば鶏を入れることが多かったのです。
4つ足の動物を禁止するのは、天武天皇による僧侶の肉食禁止令が関係しているのだとか。お正月は胃を休めるためにも、油っこいお肉は避けておくのもいいでしょう。
元旦にお金を使うと出費の多い1年になる
お正月、元旦にお金を使ってしまうと、出費の多い1年になるといわれています。買い物などは、なるべく元旦は避けて翌日にしてください。
1年が始まったばかりなのにお金を使うと、「お金が貯まりにくくなってしまう」「物欲により散財してしまう」ということから、縁起担ぎのためにこういった逸話が残っているのです。
ただし、初詣などで使用するお賽銭は大丈夫なのだとか。新年の始まりに財布の紐を固く締めることで、その1年の金銭面をしっかりと考えられるようになるでしょう。
喧嘩をするとその1年トラブルの多い年になる
せっかく新しい年が始まるというのに、元旦から喧嘩をしてしまうのは良くありません。喧嘩をすると新しい1年がトラブルの多い年になるともいわれています。気をつけましょう。
元旦は1年の中でも最も神聖な日。そんな日に対人関係がギスギスしてしまうと、そのあとも遺恨を残してしまうなど、良くない状態になってしまいます。
嫌だなと思っても、お正月くらいはぐっと我慢してください。そうやって耐えることで自分の感情もコントロールできるようになりますし、対人関係も良い方向へと進むはずです。
陰の気の場所であるお墓参りをしてはいけない
お墓は陰の気、つまりあまり良くない雰囲気の場所です。お正月からお墓参りをするのは、やってはいけないことだとされています。また別の日に改めてお参りしてください。
お正月にお墓参りをするという人は、全くいないとはいえませんがそれでもかなり少ないでしょう。みんな、無意識にお正月のお墓参りを避けているからです
おめでたい新年の始まりでもある元旦に、お墓といった人気のない場所に行くのではなく、どうせだったら活気のある初詣へ出かけましょう。
元日に掃除をすると福の神を追い出してしまう
元旦には福の神、年神様がやってくるといわれています。それなのに元旦に掃除をしてしまうと、年神様を追い出してしまうことに。掃除はお正月までに済ましておきましょう。
掃除をしてはいけないのは、“お正月に水を使うと水の神様が怒ってしまう”という理由もあるのだとか。地域によってはお風呂も禁止しているところもあります。
お正月は年神様を家の中へ迎えるという、とても縁起の良い日。お正月までに掃除ができなかったなら、お正月が過ぎてから行うようにしてください。
火の神を休ませるため火を極力使わない
縁を切ることから刃物を使ってはいけない
4つ足の動物のお肉を食べてはいけない
元旦にお金を使うとその年は出費が多くなる
元旦から喧嘩をするとトラブルの多い年になる
陰の気を呼び込むので元旦のお墓参りは避ける
元旦に掃除をすると福の神を追い出す事になる
新たな年を迎える日、お正月には様々なやってはいけないことがあります。喧嘩や散財、掃除といったことはお正月だけでも避けましょう。
年神様がやってくるという元旦。この日くらいは家事もしないで、ゆっくりと過ごしてもいい日なんだと考えてください。
1日たっぷりと休息を取っておくこと。そうするとその1年を良い年にしよう、頑張ろうというやる気が漲ってくるはずです。
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