自分の話ばかりする人の心理特徴を解説していきます。なぜ彼、あるいは彼女らは自分の話しかしないのか、その謎を解き明かしましょう。
人の話を全然聞かないで、自分の話ばかりする人っていますよね。しかも話すのは自慢や愚痴など、聞きたくない話題ばかりということが殆どです。
話を遮ると不機嫌になるし、かといってずっと聞いているのもしんどいし…。お困りのあなたへ、喋り続ける厄介な人への対処法もご紹介します。
自分の話ばかりする人の心理特徴
承認欲求が強く、尊敬されたい
自分の話ばかりする人は、「皆に認められたい、尊敬されたい」といった承認欲求が強い傾向があります。自分はどんなに優れた人間なのかを伝えたくて、つい話が止まりません。
こういったタイプに多いのが、自慢話です。同僚より仕事が出来るとか、学生時代はどんなにモテたか、そういった「すごいと思われそうなこと」を延々と話します。
自慢話に良い反応が返ってくると、大抵の場合は話しが止まりません。認められたことで気分が良くなるので、もっと話を続けたくなるのです。
プライドが高く自己主張が強い
プライドが高い人は“他人より自分が一番正しい”という考え方をしがち。自分の話ばかりするのも自己主張が強く、「他人の話は聞く必要がない」という意識があるからです。
会話をする際、元々用意していた「自分はこう思っている」とか、「自分はこうしたい」といった自分の主張を、相手に無理やりにでも認めさせようとします。
自分の主張は通って当たり前だと思っているため、相手がそれを黙って受け入れるまでいつまでも自分の話をします。反論されるとますます意固地になり、話を止めません。
寂しいから構ってほしい
寂しくてしょうがない、誰かに自分の寂しい気持ちを知ってもらいたい。そんな構ってちゃんな気持ちが強いのも、自分の話ばかりする人にあるあるな特徴です。
口を開けば誰かの悪口だったり、「こういうことをされた」「こんな酷いことがあった」という、“自分がどんなに可哀想か”という話をよくします。
「大変だったね」「それは辛いよね」と同情されるまで、いつまでも自分の気持ちを主張します。同情されないと気持ちが満たされないからです。
お節介で良かれと思ってやっている
マウントを取ってやろうとか、構ってほしいといった意識はなく、お節介から良かれと思って自分の話ばかりする。そんなお人好しだけど、空気が読めないタイプもいます。
このタイプの人がするのは、大体が自分の失敗談。仕事でこんなことをしてとんでもないクレームに発展してしまったなど、過去の失敗を話すことが多いです。
これは自分の体験を教訓として欲しい、という気持ちから。後輩を育てたいとか、アドバイスをしたいといったお節介な性格から悪意なくやっています。
好きな人に自分を知ってほしい
相手のことが大好きだから自分に興味を持ってほしい、自分のことを知ってほしい。そんな純粋な好意から、つい自分の話ばかりする人になってしまうこともあるのです。
この場合、自慢をするのはマウントを取りたいからじゃなくて自分の能力をアピールしたいから。そして愚痴を言うのも素の自分を受け入れてほしいからだと考えられます。
無意識の行動ですから、ハッキリと「自分の話ばかりし過ぎ」と指摘されるまでは、それが相手の迷惑になっているとはなかなか気づけません。
沈黙が嫌いでつい話し過ぎてしまう
他人に過剰に気を遣ってしまう人は、沈黙に居心地の悪さを感じてその場を盛り上げようとして、つい自分の話をしてしまうといったところがあります。
いつもという訳ではなく、例えば初対面でお互いのことをよく知らないとき、あるいは大人しくて自己主張しない人を相手にしたときに、自分の話をすることが多いでしょう。
これは「沈黙が続くと相手も気まずいと感じるだろう」という思いやりの気持ちから。相手に慣れたり、沈黙が苦ではない相手だとわかれば自分の話をすることも減ってきます。
自分の話をすると気分が良いから
自分の話しばかりするのは、自己開示をすることで脳の報酬系回路が刺激され、その結果ドーパミンが出て快感を得るといったことが原因にあるともいわれています。
自慢話をするのも、構ってほしくて同情を引くような不幸話をするのも、自分の情報を相手に伝えることでテンションが上がって楽しい気持ちになるからでしょう。
だから相手がつまらなさそうにしていても、なかなか話を止められないのです。「話し過ぎた」と後悔しつつも、話すことで気分が良くなるので何度も同じ過ちを繰り返します。
自分の話ばかりする人の対処法
簡単な相づちから徐々に沈黙へ切り替える
多くの人は、周りが静かになり沈黙が訪れたとき、あるいは相手が黙ってしまったときに気まずく感じ、話しを止める傾向があるといわれています。
最初は「うんうん」「成程」と簡単な相づちを打ち、徐々に頷くだけに切り変えることで大抵の人は話を止めます。しかし沈黙を嫌う人には逆効果なので注意してください。
こちらから質問してコントロールする
例えばAについて話している人と、Bの件で話をしたいなら、「Aの件はそうなんですね。よくわかりました。そういえばBについてはどうですか?」と質問してみます。
一旦相手の主張を認め、「それについてはよく理解出来た」と伝えてから質問することで、相手に「無理やり話しを遮られた」とは思わせないようにするのです。
遮りたいときは非言語的コミュニケーションで
言葉で「ちょっと待って、私の話も聞いて」と遮ると反感を買いやすいですが、こちらが声を発さず口を開いて何か言おうとすると、相手は気になって自然と話を止めます。
他にも両の手の平を相手に向ける、ちょっと待ってというジェスチャーも効果が高いでしょう。平和に相手の話を止めたいときに試してみてください。
紙やホワイトボードで要点をまとめる
相手の話を聞きながら、紙やホワイトボードへ話の要点を書きとめていきます。「こういうことですか?」と時々質問したり、「わかります」と肯定しながら行ってください。
紙やホワイトボードへ話の要点を書かれることで、自分の話ばかりする人も「何を主張したいのか」が明確になり、冷静になることで話を止められるでしょう。
強引に話を切り上げる
電話だったら「ごめん、家のチャイムが鳴ったみたいだから」「宅配(来客)が来たみたいだから」と言って、電話を切ってしまいます。
対面で話しているときなら「今日はちょっと体調が悪いからまた今度ね」、「ごめん、予定が詰まってて今日は時間がないから」と伝え、その場から立ち去りましょう。
こちらの話し方で得する人の記事も参考にどうぞ
強い承認欲求があり認められたくてしょうがない
自己主張が強く自分の言う事は正しいと思っている
自分の話で同情してもらい気持ちを満たしたい
お節介から入るが言いたいことだけ言おうとする
自分の事を知ってほしくて話し続けてしまう
沈黙が耐えられずつい自分の事を話し込む
自己開示するとドーパミンが増え気分が良くなる
止めて欲しいタイミングで沈黙へ切り替える
話し込む前にこちらが質問でコントロールする
非言語的コミュニケーションで会話を止める
相手の主張をこちらで要点をまとめて見せる
強引に話を切り上げる回数を多くしてゆく
相手はなぜ空気を読まないでいつまでの自分の話をし続けてしまうのか。まずはそれを見極めることから始めましょう。
そしてこちらの主張も聞いてほしいならば、質問したり非言語的コミュニケーションを取るなどで相手の話を止めるということも時には必要です。
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