先延ばし癖とは仕事や私生活の今すぐやらなければならないことを、つい後回しにしてしまう癖です。
「今日はやる気が出ないから明日でいいや」なんて言いながらずるずると引き延ばし、結局期限ギリギリになって焦った経験はありませんか?
先延ばし癖を改善することで仕事が出来る人になれます。なぜ先延ばしにしてしまうのか、どうすればそれが直るのかを解説しましょう。
先延ばし癖をなおす7つの改善方法
完璧主義をやめて80%の力で生きる
「今日中に仕上げないといけない仕事があるけれど、そのことを考えるだけで働く気力がなくなってしまう」そんなあなたは責任感が強い完璧主義なところがあります。
何もかもを100%全力でやらなければならない、そう思いつめていませんか?失敗は許されない、完璧にこなさないといけない、そう思うせいでやる気が出ないのでしょう。
責任感が強いことは良いことです。しかし強すぎる責任感は、重圧になります。そのせいでやらなければならないと焦る気持ちはあるのに、動けないでいるのです。
まずはその完璧主義をやめましょう。毎日どんなことに対しても100%の力で向かっていってはすぐに疲れてしまいます。普段は80%程度でいいのです。
「失敗してもやり直せる」とリラックスしながら物事に取り掛かる方が成功します。ほど良く力を抜きつつ、やるべきことを良きタイミングでやることが大切です。
考える前に行動、行動しながら思考する
先延ばし癖のある人は、考える前に「○○は××した方がいいのかな、それとも○○の方がいいのだろうか」なんて、自ら選択肢を沢山思い浮かべては考え込んでしまいます。
これは優柔不断なところと、そして些細なことでも気になってしまうところがあるからでしょう。また、自分の提案に対して自分が一番自信をもてないのです。
どうして自信をもてないのか、それは失敗したときの周りの反応が怖いから。もう1つは成功した体験が少なく、後悔することが多いせいでしょう。
先延ばし癖を改善したいのなら考える前に行動、とりあえず動き出してから思考してみることもおすすめです。ある程度のことはその都度取り返せます。
「これをやらなければ」と思ったときにやってみる。その癖をつけることで、自然と自分の提案にも自信がつき、優柔不断なところも改善されるのです。
ご褒美を決めてモチベーションを上げる
やらなければならないという気持ちはあるけれど、でも面倒くさい。そうやって期限ギリギリまで先延ばしにしてしまう人は、モチベーションの上げ方が下手なのです。
「そろそろ部屋の掃除をしないと→でも掃除機を出すのが面倒くさいなぁ」こんな風に、目標を達成する前の準備段階でやる気が萎えていませんか?
そんなあなたにおすすめなのがご褒美を決めておくこと。目標を達成したあとに「アイスを食べよう」「たっぷり昼寝しよう」などやりたいことを決めておくのです。
優先順位を決めそれに沿って動く
やることが多いせいで、ご褒美を決めてもやっぱりやる気が出ない。そんなあなたは優先順位を決めて、それに沿って行動するという方法を取り入れてみましょう。
まず今やるべきことを紙にリストアップします。思いつくままにどんどん書いていってください。そしてその中から緊急性の高いものに1番2番と番号を振っていきます。
優先順位は、締切日が決まっており時間の余裕がないこと→締切日が決まっているが日にちに余裕があること→締切がないが人からの頼みごと→締切日がなくいつでもいいことの順です。
もしくは、最重要が締切直前のこと、重要が計画や準備ごと、そこそこ重要が意味のないメール電話来客対応、重要度が最も低いのが暇つぶし、世間話しという考え方でもいいでしょう。
例えば「今日中に郵便局へ行く、日用品の買い出し、○時までに書類を作成」なら、「1、○時までに書類を作成・2、今日中に郵便局へ行く・3、日用品の買い出し」です。
誰かに頼まれたことがあればそれも優先度が高い方へ、自分で思いついたけれどいつでもいいならそれは優先度が低い方へ。そうやって今日やることを決めましょう。
モチベーションが下がりやすい人、優柔不断な人、気分屋な人におすすめな方法です。とくにそのときの気分でやる気の有無が変わる人に効果があります。
曖昧に頭の中で思い浮かべている「やらないといけないこと」を詳しく具現化して危機感をもたせることで、先延ばしにしなくなるでしょう。
小さな目標を小刻みにこなしていく
理想が高すぎるせいで物事に取り掛かる前に諦めてしまう、そんな先延ばし癖がある人もいるでしょう。目標は小さく、それを小刻みにこなしていくことがおすすめです。
例えば「今日中に家全体を掃除する」と思うと面倒くさい気持ちが勝ってしまいますが、「今日は本棚だけ」ならばやってみようかなと思えませんか?
「1時間集中して仕事をしてから休憩を取る」より「20分仕事したら5分休憩しよう」と小刻みに休息しつつ作業を続ける方が、集中力も途切れません。
とくに大きな物事に取り掛かろうと思った瞬間「なんだか面倒くさそうだなぁ」と感じて、モチベーションが下がってしまう人におすすめです。
10分15分20分と時間を小刻みに、そして目標も小刻みにして取り掛かることで、モチベーションが高いままの状態を維持できます。
メリット・デメリットで考える
「やらなければいけない」と思うことが嫌い、またはやろうと思っていたタイミングで「○○して」と強制されると萎える人は、メリットとデメリットを考えましょう。
現在朝の10時、今日の昼13時までに仕上げなければならない書類があるとします。普段なら「やらないと…」と思うだけで面倒になって、先延ばしにしたくなりますよね。
そこで「13時までに出来たときのメリット、出来なかったときのデメリット」を考えるのです。
13時までに作業が終れば他の業務に取り掛かれます。そうすれば残業するリスクも減りますし、上司からも「仕事が出来る」と思われるでしょう。
13時までに作業が終わらなければ他の業務にも支障が出て残業の可能性が増えます。上司も周りもあなたのことを「サボり魔、やる気が感じられない」と誤解してしまいます。
強制されることが嫌いなせいで先延ばし癖が出てしまう人は、危機感が足りないのです。メリットとデメリットから危機感を出せば自ずとやる気も出ます。
休めるときはゆっくり休む
完璧主義で責任感が強く頑張り屋なあなたは休むべきタイミングで休息を取らず、無理して頑張っているせいで、モチベーションが下がっていると考えられます。
疲れているからもう何もしたくないと思ってしまい、先延ばしにするのでしょう。やるときはやる、休めるときはゆっくり休むというメリハリをつけることも重要なのです。
1時間休憩を1回も取らずに仕事をしてしまう。そんな人はとくに、30分毎でもいいので休んでください。5分間だけでも目を瞑ることで頭がスッキリします。
完璧にこなそうとせず80%程度で力を抜いてやる
迷いに時間をかけず行動しながら考え改善してゆく
モチベーションが下がるならご褒美を決めておく
優先順位を決め難易度が高いものを早めに済ませる
小さな目標を小まめに達成し処理を減らしてゆく
メリットとデメリット両方を考えリスクを抑える
疲れを感じた時はメリハリをつけてしっかり休む
危機感がない、優柔不断、目標を高く設定しすぎている、モチベーションが下がっている。こうした理由が先延ばし癖の原因です。
自分はなぜ先延ばしにしてしまうのか、それは何が原因なのかを知ることで、今日からあなたの先延ばし癖も改善できるでしょう。
ほんの少し考え方や行動を変えるだけでいいのです。おすすめの先延ばし癖をやめる方法を試せば、仕事が出来る人になれます。
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