暑い日に顔汗がスゴイ時、どんな対策をすればいいのか知っていますか?
汗をたくさんかくのは新陳代謝が活発だからいいんでしょ?と言われることも多いかもしれませんが、面接やプレゼンなど、大事な場面だというのに顔から汗が噴き出すようにだらだら…困りますよね…
元々汗っかきの人はいるものです。しかし、なぜか体にはそんなに汗をかかないのに、顔にばかりじっとりベタベタした気持ち悪い汗が噴き出る。
この「顔汗」ばかりかくのには、ちゃんと原因があるんです!まずは、なぜ顔にばかり大量の汗をかいてしまうのかをじっくり見ていくことにしましょう。
噴き出る顔汗ダラダラに5つの対策や止める方法で清潔感UP
顔汗が酷い人は運動不足かも!?
体温が異常に上昇してしまうと、脳細胞にダメージを与えてしまいます。これを防ぐ為に、汗をかいて熱を外に逃しているわけですね。
体温調節をするために汗を分泌する汗腺は、エクリン腺と呼ばれています。エクリン腺は全身に約300万個もあると言われているのですが、通常はその全てが機能しているわけではなく、ほぼ半分ほどの稼働率と言われています。
更に、運動不足で汗をかくことが少ない生活になっていると、足や腕、下半身など心臓から遠い部分が休眠状態に入ってしまいます。つまり、汗を出すのを休んでしまうというわけなんですね。
体温調節は全身でしないとならないにもかかわらず、顔以外の場所で汗をかかなくなってしまう為に、顔ばかりが汗をかいて、体温調節しようとするんですね。
顔汗はなせベタベタでさらっとしていないの?
このような働きから、エクリン腺から出た汗はすぐに蒸発する特徴があるので、さらっとしているわけですね。更に突き詰めると、さらっとした汗が作られる理由として、再吸収という重要なワードがかかわってきます。
体が熱くなってオーバーヒートを起こしそうになると、汗腺から汗を出して体を冷却するとお話しましたが、その時に、血液から赤血球や白血球、血小板を覗いた血漿(けっしょう)という液体が分泌されます。
しかしこの成分にはミネラルがたっぷり含まれているので、これをすべて出してしまうと、体内のミネラルが足りなくなってしまいます。
その為、身体が必要としているミネラルを戻す代わりに、塩分と水分を汗として排出します。この一連の作用を「再吸収」といいます。そして、この再吸収がおこなわれた汗はさらっとしていると言われています。
顔汗は運動不足などが原因で、身体の汗排出機能が衰えている状態です。この状態になると再吸収自体も上手く行われなくなり、結果、ベタベタの汗が出るようになってしまうというわけです。
噴き出る顔汗の対策や止める方法
汗が出るのは体温調節をしているのでいい事ですが、顔汗ばかりが出る時は本当に困りますよね。
中には、多汗症といった病気の場合も考えられるのですが、ここでは、運動不足や精神的なものが原因で顔汗が増えてしまう場合の対策法をご紹介していきます。
半側発汗(皮膚圧反射)を利用する
人間とは不思議なもので、片一方を抑えるとその部分の汗が止まり、反対側の部分が汗をかくと言われています。
これを皮膚圧反射というようです。
そのよい例が舞妓さんです。舞妓さんは、仕事で真っ白なメイクをしたり、お座敷で踊ったりしないとならないのですが、汗をかきません。不思議なことですが、舞妓さんもこの半側発汗を利用しているんです。
主に胸の乳房のある場所から約5~10cm上の辺りを押すと、顔には汗をかかなくなります。とても不思議なことですが試す価値はありですよ。
ツボ刺激で汗を止める
半側発汗と似ているかもしれませんが、人間には汗を止めるツボというのが存在するようです。
汗をかくのは運動不足が原因とお話しましたがその他にも精神的なものが関係している時もあります。そのような場合は、自律神経を整えるといいと言われています。
*大包(だいほう) わきの下にあるツボです。このツボも反射を利用して汗を止めると言われています。
*復溜(ふくゆ) くるぶしの内側中央から指2本分上にあるツボです。多汗や自律神経に作用するそうです。
首の後ろを冷やしてみる
発熱した時には、太い血管のある場所を冷やすと熱が下がると言われていて、首の後ろはその血管の太い場所になります。
また、ツボの効果の所でお話した、わきの下も血管が太いので、冷やすと体温を下げます。
この作用を利用して、その部分を冷えピタや冷たいペットボトルなどで冷やすと、顔汗がおさまると言われています。
自律神経を整える
顔汗には冷や汗などに代表される「精神性発汗」もあります。
これは、発汗を促す交感神経が優位になることで刺激され、多汗になるわけなんですね。
この対策には深呼吸をしてリラックス状態を作り、気分を落ち着かせることや、自律神経を整えるCDなどを普段から聞いておくことで、汗を抑えることが出来ます。
顔用の制汗剤を利用する
脇や背中などにつける制汗剤は刺激が強いことが多いので、必ず顔用を使うようにしましょう。
制汗剤が汗を止める理由は、汗腺の出口をふさいでしまう収れん剤という成分が含まれているからです。これにより、汗が出にくくなると言われています。しかし、長時間汗の出口をふさいでしまうことは
あまりいいこととは言えないので、多用は避けるようにした方が無難でしょう。
とはいえ、いざという時には即効性があるので、緊急時には持っておいて使うようにすると良いですし、精神的にも安心できますよ!
半側発汗(皮膚圧反射)を利用する
3つのツボ刺激で汗を止める
首の後ろを冷やしてみる
自律神経を整える
顔用の制汗剤を利用する
大事な場面で顔から噴き出すように流れ出す汗…何とか止めたい!その解決策は見つかりましたでしょうか?
運動不足が原因で、顔汗が酷くなることはお分かり頂けたと思いますが、今回ご紹介した出来るだけ速攻で効果のある対策法を実践して、顔汗で困った時のお役に立てば幸いです。
特に今年は猛暑となる予想なので、早めに対策をしておきましょう!
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