血糖値スパイクの対策を知ることは、命を守ることにつながります。
聞きなれない「血糖値スパイク」という言葉ですが、働き盛りの人の命をも奪う、恐ろしい症状です。最近の研究から色々な病気の原因に繋がる事がわかってきました。
自分自身を守るためにも、血糖値スパイクの解消法を知って、しっかりと対策を練りましょう。
万病の元!危ない血糖値スパイク5つの対策や対策で健康に!
血糖値スパイクとはいったい何?
健康診断では特に問題がなくても、実は血糖値の問題を抱えている人がいます。普段は血糖値が高くないので、特に血糖値を心配したことはありません。しかしそういう人の中には、もともとの体質や生活の乱れが原因で、食事の後しばらくの時間、血糖値が急上昇することがあります。
血糖値が急上昇することを何回も繰り返すと、血管の壁に傷がつきます。そうすると、体はその傷を修復しようとして、免疫細胞が傷ついた血管の壁に入り込もうとします。そして血管の壁を厚くしてしまい、これが動脈硬化などを引き起こす原因となるのです。
また、血糖値が高い状態になると、それを下げようとして、インスリンが大量に分泌されます。このインスリンの大量分泌が原因で、癌や認知症などを発症することもあり、恐ろしい症状と言われているのです。
血糖値スパイクは、空腹時には表れないので、なかなかその症状に気がつきません。普段からずっと血糖値が高ければ、治療をするはずです。しかし、食事の後の一定期間だけ血糖値が高いので、自覚症状がなく、ある日突然重大な病気になっていたことが分かるのです。
血糖値スパイクが引き起こす恐ろしい病気は色々ある
血糖値スパイクが引き起こす病気の中には、恐ろしいものがいくつもあります。その中でも特に心配なのが、血管にかかわるトラブルです。
血糖値スパイクのせいで、血管の壁が厚くなったり「つまり」が生じることがありますが、これが原因で動脈硬化が進行してしまいます。その結果、心筋梗塞や脳梗塞などにかかるリスクが高くなるのです。これらの病気は発症した場合命を落とすリスクがありますし、助かっても後遺症が残って普通の生活が送れなくなります。
血糖値スパイクのもう一つの問題点は、血糖値を下げようとしてインスリンが大量に分泌されることです。インスリンというのは細胞を増やす役割をします。そのせいで癌細胞が増えてしまい、癌の進行を進めてしまうことがあります。
血糖値スパイクの症状がある人は、日本人のかかる三大疾病と言われる、心筋梗塞、脳梗塞、そして癌のすべての病気にかかるリスクが高くなるのです。
もう一つ、気をつけなくてはいけないのは、インスリンの分泌によって認知症を発症する成分が脳内に増えることです。
アミロイドベータという物質が増殖し、記憶力の低下などの症状が現れます。このアミロイドベータが溜まってしまうと、アルツハイマー型の認知症を引き起こすと考えられていて、用心しなくてはなりません。
自覚症状が出にくいのが、血糖値スパイクの特徴です。普段は特に問題がないのに、気がついたら手遅れということになってしまいます。血糖値スパイクは、なかなか気がつきにくいサイレントキラーと言えるでしょう。
血糖値スパイクの対策や対策・解消法はこれだ!
食事をする時は食べる順番に気をつける
血糖値スパイク対策や解消法は、実はそれほど難しくありません。血糖値を高くしないように、食事の際に食べるものの順番を気をつければ、血糖値のアップを抑えることができるのです。
食事の際は、まず最初に野菜類から食べるようにしましょう。先に野菜を食べることで、食物繊維を胃の中に取り込みます。そしてその食物繊維が胃壁をカバーしてくれて、その後食べる炭水化物の糖質を吸収を緩やかにしてくれるのです。
そして次に食べるのは肉や魚などのたんぱく質の食べ物です。肉や魚は体内に入って胃から腸に移動する際「インクレチン」というホルモンを放出します。この成分が、胃の働きをゆっくりさせるので、さらに糖質の吸収を抑えて、血糖値が急上昇するのを阻止してくれるでしょう。
外食をする時など、たまたま野菜がとりにくい場合でも、野菜ジュースなどで代用することができます。ただし、糖分を多く含んでいるものはNGです。糖質0のタイプのジュースなどをうまく活用して、血糖値の急上昇を防ぎましょう。
糖質の過剰摂取は控える
血糖値スパイクの症状が出るのは、多くの糖質を摂取するということが原因です。それなら糖質を制限するようにすれば、血糖値を急上昇させないですむはずです。
食事の時、最後に食べるパンやご飯などの炭水化物の量を、少し減らしてみましょう。そうすることで、体内に入る糖質の量も当然少なくなります。また、糖質はいろいろなものに含まれていますので、注意が必要です。
お菓子やジュース、そしてビールなどにも糖質は含まれます。普段どういうものを食べているか振り返って、糖質の過剰摂取をしていないか、チェックするようにしてみましょう。
糖質を減らすということは、血糖値スパイクの解消に大きな効果があります。それだけでなく、体重を減らすこともできますから、ダイエットにも良いと言えるでしょう。
必ず三食きちんと食べる
血糖値スパイクは、糖質をとることで起きる症状ですが、食事を抜くと血糖値がさらにアップしてしまいます。必ず三食きちんと食べることが、血糖値スパイク対策として効果的と言えるでしょう。
朝食を食べないで、昼食や夕食を食べたりすると、血糖値スパイクを発症しやすくなります。朝食抜きの時には昼食後に、朝食・昼食抜きの時には夕食後に、血糖値スパイクは起きるのです。
そして、食事の回数を抜けば抜くほど、血糖値は急上昇しやすくなり、体に大きな負担がかかるのです。
忙しい毎日ではありますが、必ず規則正しく三食食べることを心がけましょう。食生活の乱れは、恐ろしいくらいダイレクトに血糖値に現れます。毎日できるだけ同じ時間に、きちんと食事をすることで、血糖値スパイクが起きるのを防ぐことができるでしょう。
食後に運動をするように心がける
血糖値スパイクを解消するには、食後に運動をすることを心がけましょう。血糖値は、食後に上昇します。しかし運動をすることによって、その上昇を緩やかにすることができるのです。
食後は、胃や腸に前身の血液が集まってきます。そうすることで、消化吸収の働きをよくしようとしているのです。胃の働きがよくなると、当然胃の中にある糖質も体内にせっせと吸収されてしまいます。
それを防ぐためには、運動をして胃に血液が集中しないようにするのがポイントです。
手や足を動かすことで、血液がそちらにも流れて、胃や腸の働きが低下します。すると、血糖値が上がりにくくなり、血糖値スパイクを防ぐことができるでしょう。食後に運動するといっても、大げさに考える必要はありません。ちょっと動いたり手や足の体操をするだけで、効果を上げることができるのです。
目安として、食後15分程度はできるだけまめに体動かしましょう。そうすれば血糖値の上昇を抑えるだけでなく、早く血糖値を下げることにもつながります。ほんの少しの運動が、血糖値スパイクを解消してくれるでしょう。
定期的に病院で検査をする
血糖値スパイクの対策としてかかせないのは、定期的に病院で検査するということです。血糖値スパイクの症状が出ないように気をつけていても、それでも症状を発症していることがあるかもしれません。
自分の体の状態を正確に知っておくことが、一番有効な血糖値スパイクの対策となるでしょう。
病院で血糖値を検査する時、普通は空腹の状態で検査をします。しかしそういう状態では、本当に血糖値に問題がないかが分からないこともあります。
医師に血糖値スパイクにかかっていないかどうか、それを調べてもらいたいと説明して、定期的に検査をするようにしましょう。そうすれば、重大な病気を発症するのを防ぐことができるはずです。
自分が血糖値スパイクを発症していないということが分かれば、後は自宅でできる対策を取り入れて、予防に努めるようにしましょう。健康を維持するためには、時には定期的な検査も必要なのです。
成人病検診などは空腹時なのでわかりづらい
血糖値の食後の一定期間急上昇を繰り返すと危険
様々な病気を引き起こす原因になる
食事をする時は食べる順番に気をつける
糖質の過剰摂取は控える
必ず三食きちんと食べる
食後に運動をするように心がける
定期的に病院で検査をする
血糖値スパイクは、自分で自覚しにくいというところが恐ろしいのです。
そして体力に自信がある若い年代にも、この血糖値スパイクが原因で亡くなる人がいます。「自分は元気だから」と思い込まずに、定期的に検査をして、さらに予防に努めましょう。
血糖値スパイクを防ぐということは、他のさまざまな病気を発症するのを防ぐのに、非常に大きな効果があり、命を守っていくためにはとても重要なことなのです。
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