否定から入る人の心理特徴には、どういったものがあるのでしょうか。職場など周りにいる否定的な人の気持ちを知りましょう。
「いやでも」、「それは違うんじゃない?」などというように、何かにつけて否定しながら話し出す人っていますよね。
なぜ否定的なことばかり言うのかその心理を知り、そして対処法を知ることで、イライラしないで対応できるようになります。
否定から入る人の7つの心理特徴
自分は絶対に正しいと思い込んでいる
否定から入る人は、「自分の考え方は絶対に正しい、自分が間違うなんてありえない」と思い込んでいるところがあります。頑固な性格で、根拠のない自信に溢れているのです。
よく「~した方がいいよ」とか「~するべきだよ」「あの人って絶対○○だよね」という言い方をする人に多い考え方です。世間一般的な意見より自分の意見が正しいと思っています。
常に白黒ハッキリつけたいタイプなので、自分とは違う意見の人を見つけると我慢できなくなって「いやそれは違う」と否定から入るような話し方をしてしまうのでしょう。
勝手に先のことまで考えてしまう
否定から入る人は頭の回転が速いことから、1人で勝手に先のことまでどんどん想像してしまう特徴を持っています。先のことを考えた結果、否定から入る話し方になるのです。
例えば「次の休みで海外旅行へ行きたい」と何気なく言ったとき、否定から入る人は相手から詳しい話しを聞く前に、自分が聞いたことのある情報を思い出しながら考えます。
考えた結果「治安悪いから止めなよ」とか「でも旅費高いじゃん」なんて、否定から入る返しをするのです。本人には悪気はありません、ただ勝手に話しを進めてしまうだけです。
完璧主義で虚勢を張ろうとする
本当は気が弱い性格をしているけれど、それを周りに悟られたくない。そんな虚勢を張ろうとする気持ちが、否定から入る人にさせているというパターンもあるでしょう。
否定から入る人は完璧主義な特徴があり、理想の自分を保つために徹底的に完璧な自分でいようとします。そのため自分の失敗や低評価につながる話題は強く否定するのです。
歯並びが悪いことが弱みだと思っている場合、「○○ってアイドル、歯並び悪いよね」という話題に対して否定から入ることも。自分に矛先が向かないようにという気持ちからでしょう。
承認欲求が強くて認められたい
否定から入る人は承認欲求が人一倍強く、常に認められたい気持ちでいっぱいです。皆から「他の人とは違う」と思われたい、そんな願望を抱いているところがあるでしょう。
このタイプの否定から入る人は、自分以外の人がチヤホヤされている場面が一番嫌いです。褒められている人物に嫉妬して、褒め言葉を否定するようなことを言ってしまいます。
また、皆とは違う特別な人物になりたいがために、世間一般的な意見をあえて否定することも。そうやって自分のことをアピールしては「特別な人」だと認められたがっているのです。
変化が怖くて無意識に否定している
否定から入る人は変化を恐れる心理から無意識に否定しているところもあるでしょう。新しいものに挑戦するのが苦手であるなど、柔軟な考え方ができない人に多いです。
職場の新しいルールに「でも」と否定しつつ文句を言う。世間で流行っている新アイテムや制度についての話題に「いやこれは…」と否定から入りながらデメリットを話し出します。
新しいものに対して否定から入ってしまうのは、自分がそれに順応する自信がないからです。「自分には無理だ」という気持ちが先にあるので、否定から話し始めるのでしょう。
自分だけ我慢したくないという感情
モラハラ体質の人に多いのですが、自分だけが辛いことを我慢したくない、他人が得をすると自分が損した気持ちになるという感情から否定から入る人もいます。
職場だと例えば有給休暇を認めてくれない上司とか、育休に対して文句を言う子持ちの女性社員など。自分のときは出来なかったことを許可してもらえる、出来る人が許せないのでしょう。
このタイプの人は「あの人ばかりずるい」、「どうして自分は贔屓されないの」という嫉妬心が強い特徴があります。悔しくてつい相手の話しに否定から入ってしまうのです。
負けず嫌いで主導権を握っていたい
否定から入る人は負けず嫌いな心理特徴があり、いつも自分が主導権を握っていたいマウンティング体質なところがあるでしょう。話しの主導権を握るために否定します。
とにかくプライドが高いので、自分より優れている人に対して敵対心を抱きます。どうにか自分の方が優位に立ちたくて、否定から入って相手を威圧をしているのです。
自分が知らない、あまり詳しくない話題が出たときも「知らない」とは言えずに、「けどそれって~」なんて知ったかぶりをしながら否定するところがあるでしょう。
否定から入ってくる人の対処法
否定してきたら即座に聞き役に徹する
否定から入る人には、相手が否定し始めたらこちらは聞き役に徹するという対処方法がおすすめ。否定を否定するとますます収拾がつかなくなるからです。
「そうなんですか?じゃあ○○って…」「へー、なるほどです」などというように、しっかりと話しを聞いている風を装って相づちを打ちましょう。
真剣に話しを聞かなくても大丈夫。適度にスルーしながら聞き役に徹することで、否定から入る人を無暗に敵に回すこともありません。
「すご~い」などひたすら褒める
こちらの話しに対していきなり否定から入る人を褒めるのは、気持ち的にも難しいかも。でもあえて褒めるという対応を取ることであなたの印象が良くなります。
否定から入る人は自分の意見こそが一番正しい、自分は特別な人間なんだと思い込んでいます。だから褒められると嬉しくなって大人しくなるのです。
「そうなんですね!すごい、○○さん博識ですね」といった相手の自尊心をくすぐるような褒め言葉をたくさん使って機嫌良くなってもらいましょう。
否定されたことに同意する
否定から入る人には、否定されたことに同意するという対処方法を取ることが無難。相手の味方であると思わせることで人間関係の亀裂も防げます。
「確かによく考えてみるとそうですよね、○○さんの言う通りですね」、「○○だと思ってましたけど、××さんの意見の方が正しいかも」といったように同意しましょう。
否定から入る人の意見で自分の考え方も変わりました、そんな素直な態度で接することで、相手もあなたの話すことを過剰に否定しなくなるはずです。
否定の言葉を反復して気づかせる
職場の人なら上辺だけの同意や聞き役になることでいいものの、しかしプライベートで一緒にいることの多い友人や恋人には否定から入る癖を改善してほしいと感じませんか?
否定から入る人をどうにかしたいと思ったら、相手の否定の言葉を反復することでそれとなく気づかせる対処法がおすすめ。角が立たずに相手の悪い癖を直せます。
方法は簡単。「でも」と言ってきたら「でも、どうしたの?」、「それはちょっと違う」には「どういうところが違うと思った?」と冷静に聞き返してください。
バックトラッキング、あるいはオウム返しという手法で相手が言った言葉を繰り返して聞かせていくと、否定している自分に気づいてくれるようになります。
否定されると辛いと冷静に伝える
相手の態度があまりにもひどいときには、「そんなに頭ごなしに否定されると辛い…」など、自分が相手の言葉に傷ついているという気持ちを冷静に伝えましょう。
否定から入る人の中には無意識に否定してしまう人もいます。そういう人には「どうしていつも否定ばっかりするの?」と言って自覚させることも大事なのです。
わざと否定から入って相手を傷つける人ならば、こちらが辛いと訴えたときに態度でわかるでしょう。そんな相手とはこれを機に距離を置くことをおすすめします。
自分の考えは間違っていないと思い込みがある
会話内容の先にあるリスクの事まで考えてしまう
完璧主義な面があり虚勢を張り自己確立しようとする
承認欲求が強く自分より認められるのを激しく嫌う
新しい考えや挑戦が苦手で避けようと否定から入る
他人が得するのは我慢ができず嫉妬心が強い傾向
自分より優位に立つのが嫌で主導権を握っていたい
否定には聞くふり同意するふりで真に受けず受け流す
否定の言葉を逆にこちらから反復して聞き返す
否定ばかりだと話が建設的にならないと提言する
否定から入る人は自分だけ我慢するなんて嫌だという損得勘定や、認められたい承認欲求などから否定してしまいます。
職場にいる否定から入る人、いつもこちらの話しを否定してばかりの人には、同意したり反復して気づかせるなどの対応をしましょう。
否定されても怯えることなく冷静な態度で接することで、否定から入る人にマウントを取られても平気でいられます。
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