宝厳院の紅葉、2018年も見ごろになれば、驚く程の美しい秋景色を見せてくれる事でしょう。
朝の優しい光、昼の暖かな光の下で見る紅葉以外にも、夜のライトアップされた幽玄な紅葉は必見です。
宝厳院境内にある、紅葉スポットの見どころもまとめました。是非こちらを参考に、今年の秋は宝厳院へと出かけませんか?
宝厳院の紅葉2018の見ごろ時期・ライトアップや穴場情報まとめ
宝厳院の紅葉の魅力
京都府は京都市に位置する大亀山宝厳院(ほうごんいん)、こちらは臨済宗天龍寺派、大本山天龍寺の塔頭寺院です。
ご本尊には十一面観音菩薩が、脇物に三十三体の観音菩薩。寺伝には足利尊氏が信仰したとされている地蔵菩薩像が祀られています。
美しい庭園は、禅僧策彦周良禅師が作庭。嵐山を借景として取り入れている他、獅子岩等、巨岩による厳かな雰囲気漂う借景回遊式庭園です。
秋も深まる頃になれば境内にあるそこかしこの紅葉樹が色つき、それは見事な紅葉景色を見せてくれます。
参道のもみじのトンネルに獅子吼の庭と、ライトアップ時も思わず呼吸も忘れる程の美しい世界を感じ取れるでしょう。
宝厳院2018年の紅葉期間・ライトアップ点灯期間・料金などの基本情報
紅葉の見ごろ時期 | 11月下旬~12月上旬 |
拝観時間 | 秋の特別拝観日:2018年10月6日(土)~12月9日(日)「獅子吼の庭」 公開
時間:9:00~17:00(※受付終了時刻は本堂:16:30 庭園:16:45)11月1日~10日までは法務の為、本堂襖絵「風河燦燦三三自在」は拝観できません。 |
ライトアップ点灯時期 | 秋の夜間特別拝観日:2018年11月9日(金)~12月2日(日)
時間:17:30~20:30閉門(※受付終了時刻は本堂:20:00 庭園20:15)11月9日・11日は法務の為、本堂襖絵「風河燦燦三三自在」は拝観できません。 |
開催場所 | 宝厳院境内(もみじのトンネルは境内外の参道) |
マップ | |
住所 | 〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36 |
料金 | 秋の特別拝観(日中) 拝観志納料(庭園) 大人500円/小中学生300円 宝厳院・弘源寺割引共通券 900円 ※宝厳院本堂特別公開:別途志納料大人500円/小中学生300円が必要です 秋の夜間特別拝観日(夜間ライトアップ時) 拝観志納料(庭園) 大人600円/小中学生300円 ※宝厳院本堂特別公開:別途志納料大人500円/小中学生300円が必要です |
駐車場 | 最寄りの天龍寺駐車場(有料)を利用 |
アクセス | ■電車 JR 嵯峨嵐山駅下車徒歩10分 嵐電 嵐山駅下車徒歩3分 京阪 三条下車(地下鉄、嵐電乗り換え)→嵐電 嵐山駅下車 阪急 嵐山駅 下車徒歩10分 ■バス 京都市バスならJR京都駅前より京都市バス28番乗車→嵐山天龍寺前駅バス停で下車→徒歩約5分または京都バスならJR京都駅前より京都バス72番もしくは73番乗車→京福嵐山駅前で下車→徒歩約5分 |
混雑を避けるコツ | 宝厳院周囲の駐車場はすぐに埋まってしまいます。タクシーで近くまで行きそこから徒歩か、電車またはバスといった公共機関がおすすめ
また、例年通りであれば「嵐電の乗車券付きセット券」が販売されるはずです。拝観受付とは別に販売されていますが、こちらなら左程並ぶ事もなく入れるでしょう |
HP | 宝厳院HP |
宝厳院の紅葉の見どころや穴場スポット
参道(もみじのトンネル)
宝厳院の境内へ入る前の参道には、とても美しい紅葉樹のトンネルが出来ています。空を覆うように参道の両脇に植えられた「もみじのトンネル」、是非ゆっくりと通ってみましょう。
夜のトンネルもおすすめ
日中は太陽光の透ける葉が美しいもみじのトンネルも、夜になればより一層輝きを増します。ぽつりぽつりと等間隔に置かれた足元の明かりが紅葉を照らし、幻想的な道へと変えてくれるでしょう。
散り際がベスト
こちらの参道は葉が落ちる頃に行く事で、また違った景色をご覧いただけます。樹から舞い落ちる葉が地面を隠し、真っ赤に燃えるような紅葉の道が出来るのです。
借景回遊式庭園 獅子吼の庭
嵐山の景観を取り入れた借景回遊式庭園である「獅子吼の庭」は、策彦周良禅師により作庭されました。
「獅子吼」とは「仏が説法する」という意味を持ち、「獅子吼の庭」を散策して自然と対話する事で、よりその言葉の意味も心に沁みるでしょう。
苦海・雲上三尊石・此岸と彼岸
庭園内を歩いて行くと、須弥山を模した築山が姿を現します。
その築山の前には人生の「苦海」が広がっています。苦海とはつまり苦しみの多い人間界の事で、黒い舟石を敷き詰める事で深い海を表現しているのです。
「苦海」の対岸には「雲上三尊石」、そして「此岸」と「彼岸」を見る事もできます。日中よりも是非、ライトアップのされている夜に見て欲しい光景です。
人混み注意
大変人気のある場所ですから、庭の周囲はかなりの混雑が予想されます。なるべく早めに行くか、閉門間際に観賞するとのんびりと見れるでしょう。
放射状に伸びる光の燈籠
まるで小さなお家のような形の燈籠、その格子からは仄かな灯りが放射状に延びています。足元をそっと照らす燈籠。他では見られない、ちょっと変わった光景をご覧いただけるでしょう。
不思議な光と紅葉のコラボ
放射状に地面を照らしている光の合間に、散り落ちた紅葉の赤が見え隠れしています。何だか不思議な世界がそこには広がっていて、見ているだけで心安らぎます。
注意して足元を確認
頭上の紅葉ばかりに夢中になっていると、この放射状に伸びる光の燈籠にはなかなか気づく事ができません。時々足元も確認しながら進めば、美しい燈籠を見つける事ができますよ。
無礙光堂(むげこうどう)・・・本堂から見るとベスト
無礙光堂とは、永代供養堂の事です。こちらは本堂より眺める事で、より厳かな雰囲気を感じ取る事ができます。
照らされる枯れ木も美しい
無礙光堂には枯れ木が多くありますが、しかしそれらの木々がライトアップされる事で、何とも言えない美しさがあります。
雨の日もおすすめ
晴れの日は人が多く、あまりゆっくりと眺める事ができません。それならばしとしとと雨の降る日に出かけてみましょう。
あまり激しい雨の日はライトアップも中止される恐れがあります。滴る程度の優しい雨の日ならば、人もまばらな中、雨に濡れ輝く紅葉も楽しめるでしょう。
九重石塔
道なりに進んでいき、ふと辺りを見回すと九重石塔があります。周囲は赤く色ついた紅葉が茂り、紅葉と九重石塔の景色は圧巻です。
引きの絵が良し
九重石塔だけをアップで撮るのも良いのですが、ここは是非引きの景色で撮りましょう。例えば九重石塔は添え物にして、辺りの紅葉をメインに写す事で、更に画面が引き締まります。
ライトアップで更に幽玄に
九重石塔の辺りにある紅葉が夜になりライトアップされる事で、そこに存在する九重石塔も昼とは違う顔を見せてくれます。決して派手ではないものの、しかし「わびさび」や京都の雅を更に体感できるでしょう。
書院と紅葉のコラボ
本堂の隣にある書院。まずは九重石塔の辺りから、周囲の紅葉景色を視界へ入れつつ観賞しましょう。赤く色づいた紅葉が書院の窓ガラスへ写りこんでいる光景は幻想的、思わずほっと溜息をついてしまう程です。
ふと足元を見ると…
書院や頭上の紅葉を十分に眺めた後は、その下に視線をやりましょう。
書院の下方には小さな川が流れています。その川の上をまるで蛍が飛んでいるかのように、LEDライトを走らせているのです。ほんのりと川を照らす光はとても可愛らしく、自然との調和もぴったりです。
九重石塔の辺りがベスト
書院と紅葉の美しいコラボレーションを堪能するには、九重石塔の辺りからの眺めが一番おすすめです。カメラで撮るならば是非ズームをする事で、より迫力のある季節感じられる写真が撮れる事でしょう。
その為、境内へ続く参道から雰囲気があり、境内へ踏み入れば更に別世界のような、幻想的な景色が広がっています。
都会の喧騒を離れて、静かな夜の紅葉観賞をしましょう。きっと普段の疲れも取れ、温泉へ入っているかのように心が温まります。
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