自分の非を認めない人と関わると、こちらばかり損をしてしまうことが多いでしょう。なぜ彼または彼女は自分の非を認めないのでしょうか。
怒られても言い訳したり、人のせいにする自分の非を認めない人の心理特徴を理解することで、扱いにくい相手への対処法もわかります。
会社に、あるいは家族や友人知人、恋人に自分の非を認めない人がいるならば、おすすめの対処法で相手をコントロールしましょう。
自分の非を認めない人の7つの心理特徴
ミスへの罪悪感をごまかしたい
どうして自分の非を認めないのか、それは自分が失敗したことへの罪悪感をごまかしたい心理があるからです。罪悪感に耐えきれず、つい自分の非を認めることから逃れようとします。
例えば会社に遅刻したときに「ちょっと今日だけ体調が悪くて…」と言い訳をするのも、遅刻したことを本当は悪いと感じているからこその反応でしょう。
それでも言い訳ばかりで素直に謝ることができないのは、その人が気まずいと思っているから。人に嫌われることが怖いので、言い訳でごまかして取り繕おうとしています。
プライドが高く指摘が恥ずかしい
指摘されたときに急に不機嫌になったり、あるいは「~が○○だから、私は悪くない。むしろ私の意見の方が正しい」と理屈を捏ねては自分を正当化しようとするタイプもいます。
このタイプの人は総じてプライドが高い傾向があり、指摘されること、自分の非を認めることを恥ずかしいと感じているのです。指摘する相手に威圧をかけようともします。
理屈を捏ねる自分の非を認めない人は口が達者なので、自分に指摘をする人を煙に巻こうとするでしょう。こちらを見下したような態度を取る場合もあります。
自分だけ責められることが許せない
ちょっとしたことでも責められたくない、自分だけ責められることが許せない自分の非を認めない人は、「だって」や「でも」が口癖。指摘されると「だって○○が」と言うことが多いでしょう。
このタイプはとにかく自分に責任を課せられることが大嫌い。人や物など自分以外の存在へ責任を押し付けようとしますし、「○○さんもしてました」など他人を巻き込むこともあります。
「○○さんは今は関係ない、あなた個人の話しをしている」と言っても聞き入れません。損得勘定が強く、とにかく自分だけが損をすることが耐えきれないからです。
自分の能力を過信し過ぎている
自分の非を認めないのは、自分の能力を過信し過ぎているからということもあります。このタイプは失敗しても「これくらいで済んで良かった」と思うだけで、反省をしません。
なぜ失敗について反省の気持ちをもたないのか、それは自己愛が強いからです。自分は優秀だと勘違いしており、だからこそ「むしろこの程度で良かった」と思います。
このタイプの自分の非を認めない人はなかなか厄介です。とにかく自分だけが可愛いので、周りがいくら訴えかけても「自分には関係ない」と相手の意見を無視するでしょう。
防衛機制が強く自分の心を守っている
指摘されることを恥ずかしいと感じるのも、責任転嫁や言い訳をするのも、罪悪感をごまかしたいと思ってしまうのも、防衛機制が強いからだと考えられます。
防衛機制とは自分にとって許容できないことが起こったとき、それについての不安を軽減するための無意識に張る心のバリケードのことです。
自分の非を認めてしまえば精神的に辛くなる、不安で仕方なくなるので非を認めるという行為から逃げようとしています。自分の非を認めない人は、心の弱い傷つきやすい人なのです。
自分がトップでいるために謝らない
自分はこの部署の中で一番仕事ができるんだ、私はママ友グループの中で一番裕福。だからトップの自分はミスをしても謝らない、謝ったら今の立場が崩れてしまうと思っています。
ちょっとしたミスでも揚げ足を取られて、トップの座から引きずり降ろされるかもしれない。そんな考え方なので、自分の非を認められないのでしょう。
例え勇気ある人が注意しても、自分の手下を使ってその人に集団いじめをして黙らせる。このタイプの自分の非を認めない人にはそんな過激なところがあります。
友達や恋人相手だと気恥ずかしくて謝れない
他人には素直に謝るのに、友達や恋人にはそれが出来なくて「お前もこの前同じようなミスしてたじゃん」と反抗する。こんな風に気恥ずかしさから自分の非を認めない人もいます。
心の距離が近いので、どうしても友達や恋人相手だと、素直に謝るといったことに抵抗感があるのでしょう。謝ったら対等な関係が崩れるという危機感も感じています。
またこのタイプの人は「友達なんだから許してくれてもいいじゃん」、「恋人なんだからそのくらいのこと気にするなよ」と関係に依存しているところがあるでしょう。
自分の非を認めない人への対処法
最後まで話しを聞いてあげる
主張の途中で話しを遮っても「だって、いやでも」と続けようとするのも、自分は悪くないという理由をちゃんと伝えないと不安でしょうがないからでしょう。
まずは自分の非を認めない人の言い訳がどんなに荒唐無稽であっても、最後までしっかり聞いてあげること。そうするとあなたの指摘を受け入れる体制が整います。
否定も肯定もせず事実のみを伝える
感情的になりやすいところもあるので、相手がヒステリックに怒っていたとしても、こちらはとにかく冷静に。感情を表に出すことを抑えて淡々と対処してください。
事実のみを理論的に説明すること、相手の感情に流されないようにすることで、自分の非を認めない人に好き勝手にされることを防げるでしょう。
人前で指摘せず1対1で話し合いをする
自分の非を認めない人が何かをしたときは人前で注意をするのではなく、1対1になったときに行いましょう。その際、対面ではなく隣に座って話すことがおすすめです。
対面で話すと相手はこちらに攻撃的な感情を抱きやすくなるので、隣に座って顔を見ない状態で話すことで相手も冷静にこちらの言葉を聞き入れるようになります。
叱る、責めるのではなく相談をする
話し方も「~をしてはいけない」や「今度からは~して」といった言い方をすると反発されるので、「~をするなら××の方が良いかなと思うけど、どう思う?」と聞いてください。
相談されたことで自分の非を認めない人は「頼りにされている」と嬉しく思うので、率先してあなたの意見を聞き入れようとしてくれます。
褒めておだてつつ、味方だと思わせる
例え自分の非を認めない人が失敗をしたとしても、すぐ注意するのではなく「~ができるなんてすごい。××のところも○○するともっと良くなる」と言うのです。
そうすると自分の非を認めない人は指摘されたとは思わないので、素直に意見を取り入れようとします。反省を促すのではなく、成功へ導いてあげましょう。
非を認めない人に期待しない
誠意を持って対応していれば、自分の非を認めない性格を改善してくれる人もいるでしょう。でも殆どの場合、更に反抗的になってしまいます。
「自分があの人の性格を改善してあげよう」、「きっとわかってくれる」と期待せず、「この人は元々こういう性格なんだな」と思っていれば気楽な関係を築けるでしょう。
言い訳は聞き流してしまう
とりあえず言い訳は全部聞き流して、事実だけを受け取ってください。そうすれば辻褄の合わない話しを聞かされても、イライラしたり戸惑うことが少なくなります。
自分の非を認めない人は指摘されるとヒートアップする生き物。そのため上手に付き合っていくには、言い訳の部分をスルーしてしまうことが一番なのです。
小さなミスでも罪悪感が強くごまかしておきたい
プライドの高さから指摘される事を認められない
自分だけ責任を負わせられたり責められるのを極度に嫌う
自分は他人と違い能力が高いと過信しすぎている
自己防衛が強く不安があるとバリケードを張ろうとする
優位性のある立ち位置を守る保身から謝れない
気心が知れた身近な相手なので謝る事に抵抗感がある
相手の主張は最後まで聞いてみる
強い否定や肯定を避け事実を優しく伝える
人前での指摘は避け叱ったりせず相談や提案をする
褒めておだてて上手にコントロールしてみる
非を認めない人に期待しても時間の無駄
言い訳にいちいち反応せずに聞き流す
指摘すると反抗するので、指摘しているとは思わせないように、そしてこちらの意見を聞き入れてくれるように誘導します。
自分の非を認めない人は弱い心を守るために非を認めようとしないので、ガラスのハートを壊さないよう丁寧に扱うと良い人間関係を築けます。
どうしてもイライラしてしまうというときは、言い訳は完全スルーして事実だけ聞くようにすると、ストレスを感じない接し方ができますよ。
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