感受性が強い人の心理特徴には、他者の負の感情にも共感しやすい、些細なことを気にしてしまうといったものがあります。
そして誰よりも気が利く、愛情深いといった良いところも。しかしその一方で、生きにくいと感じて悩む人もいるでしょう。
感受性が強い人がどうすれば気持ちをやわらげることができるのか、その方法もご紹介します。
感受性が強い人の9つの心理特徴
他者の気持ちに共感しやすい
感受性が強い人は他者の気持ちに共感しやすいところがあります。ポジティブな感情だけではなく、ネガティブな感情にも反応してしまうでしょう。
友人が楽しそうにしていれば自分も楽しい気持ちになり、泣いていると友人が泣く理由に自分は関係ないのに、なぜだか一緒に泣いてしまいます。
これは感受性が強い人の共感する力が、誰よりも高すぎるせい。そのため他者の気持ちに自分の気分も左右されてしまうのです。
感動屋で非情に涙もろい
感受性が強い人は、人や物などどんなものに対しても気持ちが入り込みやすいところがあります。そのため感動屋で非常に涙もろいのです。
他の人は全然泣かないような話しでもすぐ涙が出てしまったり、ポジティブな話題でもホッとして泣いてしまうことってありませんか?
感受性が強い人は、他の人よりも心が動かされやすいのです。だから些細な出来事にも敏感に反応して、そして感動を拾い上げます。
些細なことがすごく気になる
ほんの小さな物音でも気になりだすと眠れなくなる…。些細なことがすごく気になってしまうのは、HSPあるいはエンパスである可能性が高いでしょう。
HPSとは生まれついての性質のことで、視覚だったり聴覚、嗅覚や触覚といった感覚がほんの些細な刺激にも反応してしまいやすいのです。
そしてエンパスとはempathy、共感力のこと。スピリチュアル系の能力に近いのですが、この共感力が高いせいで気にしないでもいいことを気にしてしまうところがあります。
遠慮して本音で話せない
感受性が強い人はどちらかといえば自分に自信を持てないタイプ。いつも他者に遠慮してしまって、言いたいことを言えない毎日を過ごしています。
本当はこう言い返したいと思うことがあっても、「こんなこと言われたら相手は傷つくだろうな」とか「嫌われたら怖い…」と不安になってしまうせいで実行に移せません。
だからこそ、ますます自分の気持ちを主張できなくなってしまう。そんな我慢に我慢を重ねた生活を、感受性が強い人はずっと送り続けています。
傷つきやすくストレス耐性がない
感受性が強い人はストレスに弱い特徴があります。傷つきやすく、不安を抱え込みやすい。落ち込むとネガティブな気持ちが長引いてしまうところもあるでしょう。
こうなってしまうのは、他者の気持ちに常に反応してしまい、そして負の感情にも共感してしまうから。そんなことが毎日のように続いているせいで心が疲れているのです。
しかし感受性が強い人はうまく自分のストレスを発散できません。ストレス耐性がないのにストレスが溜まってばかりだから、余計に辛く感じてしまうのだと考えられます。
愛情深く世話焼きな性格
感受性が強い人にはとても良い部分もあります。それは愛情深くて、世話焼きなところ。困っている人は絶対に見て見ぬフリをできない優しい性格です。
好きになった人、友人、家族にはとことんまで尽くします。相手に頼まれなくても家事をするなど、身の回りのお世話をしようとするでしょう。
感受性が強い人は、他者の喜ぶ顔が好きなのです。ストレスが溜まる原因になることもあるけれど、しかし孤独は嫌だからなるべく人と関わっていたいとも思っています。
他者に寄りそう気遣い屋
感受性が強い人が他者と関わるとき、自分の気持ちを押し付けることがありません。他者の気持ちに寄り添い、そして気遣いができる人です。
そもそも自分の気持ちを開示することが苦手なので、話しをするときは自然と感受性が強い人が聞き役になっています。
気遣いができるのも、相手に喜んでほしいという気持ちと、そして嫌われたくないという不安があるからでしょう。
無意識に言葉の裏を考える
相手が何気なく放った言葉を「本当はこういう意味があるんじゃないか」など、無意識に言葉の裏を考えてしまうのが感受性が強い人の特徴です。
例えば「○○さんっていつも楽しそうだね」と言われたとき、感受性が強い人は「嫌味なのかな」「能天気だと思われてるのかも」と相手の言葉をネガティブに捉えます。
相手は悪意なく言ったとしても、感受性が強い人は素直に受け取れないのです。言葉の裏を考えすぎて、嫌われているんじゃないかと妄想してしまうこともあります。
完璧主義で落ち込みやすい
感受性が強い人は完璧主義です。些細なミスも許せないので、もし失敗したらとことんまで落ち込みます。落ち込む時間も人より長いでしょう。
仕事での失敗も落ち込みますが、友達に余計なことを言ってしまったなどの人間関係での失敗の方がもっと落ち込み方が酷い傾向があります。
感受性が強い人は誰かに恨まれたり嫌われることが怖いので、その原因になるようなことは絶対したくないのです。
感受性が強い人の気持ちのやわらげ方
怒りや悲しみを定期的に発散する
そうならないように気をつけていても、無意識に他者の負の感情に流されてイライラしたり落ち込むことがあるでしょう。
怒りや悲しみは我慢せず、1人のときにカラオケだったり運動などで定期的に発散してください。そうすれば一時的にでも気持ちは休まります。
自分に合った仕事、環境で生きる
そんな感受性が強い人は自分に合った仕事、環境で生きること。自分が無理に周りへ合わせるのではなく、そうしなくても生きられる場所を探すのです。
自分が落ち着いて仕事ができる環境で過ごすこと、自分が安心できる人と一緒に過ごすことで、今よりもっとリラックスした生活を送れるでしょう。
考えすぎず良い部分を伸ばす
マイナスな部分ばかり目についてしまうかもしれませんが、しかしそこは敢えて気にせず、良い部分を伸ばすようにしましょう。
例えば他者に共感しやすいところや感動屋な部分をプラスの方向に伸ばしていけば、気持ちもやわらぐようになります。
拡大解釈をやめる
感受性が強い人は小さな失敗を大きな失敗だと過剰に心配する癖があるので、その認知が偏っていることに気付くことがポイントです。
落ち込むようなことがあったとき、それは拡大解釈ではないか、小さなミスを大げさに捉えていないか冷静に考えてみてください。
自分が悪いのだと思わない
例えば隣の席の同僚がため息をついたとき、「私が何かしたのかな…」と思わないこと。何もなくても癖でため息をつく人、緊張を解そうとため息をつく人もいます。
何でもかんでも自分のせいだ、自分が悪いんだと思い込まず、相手の問題だと思いましょう。意識してネガティブな考え方をなくしていくのです。
他者の気持ちに共感しやすく左右されやすい
気持ちが入りやすく感動屋でとても涙もろい
ほんの些細なことも気になったり覚えている
相手の気持ちを考えすぎて本音で話せない
不安やストレスに弱くとても傷つきやすい
とても愛情深くて優しく世話好きな性格
相手の気持ちに寄り添い気遣ってしまう
言葉の裏まで考えて素直に受け取れない
ちょっとしたミスでも落ち込みやすい
怒りや悲しみは心にとどめないようにする
ストレスの発散を定期的にしてリラックスする
なるべく自分に合った職場や環境で過ごす
強みである優しい良い面を伸ばすようにする
拡大解釈をせずに素直に受け止める
何かあったとき自分が悪いと責めない
自分はどうして他者の気持ちに流されやすいのか、なぜ些細な物音や人の話し声に敏感に反応してしまうのか原因がわかれば対処もできます。
感受性が強い自分を理解して、そして気持ちをやわらげる方法を行うことで、自分の短所と折り合いをつけて生きられるようになるでしょう。
まずは拡大解釈をやめること、自分が悪いんだと思い込まないこと。何もかも自分のせいにしないで、相手の問題なんだと思えるようになってください。
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