繊細な人に多い心理的特徴を知り、そしてほんのちょっとの出来事でも傷ついてしまう自分の心との付き合い方、向き合い方を考えましょう。
他人の何気ない一言でショックを受けてしまうガラスのハートな自分に悩んでいませんか?
少しだけ考え方を変えるだけでそんな自分から抜け出せるのです。繊細な人に向いている仕事もご紹介します。
繊細な人にみられる7つの心理特徴
選択肢が多いほど悩む優柔不断
繊細な人はとても優柔不断。選択肢が多ければ多いほどにいつまでも悩んでしまいます。その悩んでいる自分に気づいて更に悩むこともあるでしょう。
どうしてそこまで優柔不断になってしまうのか、それは繊細な人が他の人はスルーするような小さいことも「ああでもない、こうでもない」と深く考えてしまうからです。
考えれば考えるほどネガティブな方向へと思考が進んでしまうので、ますます落ち込みます。やっと決断したあとも「これでよかったのか」とまた悩みます。
他人の声や態度にとても敏感
臆病なところがある繊細な人は、他人の声や態度にとても敏感に反応します。例えば怒鳴り声、不機嫌な声、大きな物音が苦手です。
繊細な人はHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)という生まれつきの特性があるといわれています。
外からの刺激を受け取るアンテナが他の人よりも敏感なせいで、他人の感情や周囲の様子に反応しやすくなってしまうのです。
責任感が強く人を頼れない
繊細な人は責任感が強く、つい1人で頑張りすぎてしまうところがあります。素直に他人を頼れず、いつのまにか多くの仕事を請け負ってしまうこともあるでしょう。
責任感が強いことは必ずしも良いことばかりではありません。責任感が強すぎると、他の人を頼ることは悪いことだと思ってしまうからです。
助けてほしいと思っていても「途中で放り出したらサボッていると悪口を言われそう」なんてネガティブに思い込んでしまい、辛くてもつい我慢してしまいます。
言いたいことを素直に言えない
言いたいことがあっても、「これを言ったら○○さんはどう思うかな」、「こんなこと言って変に思われないだろうか」と繊細な人はすごく悩みます。
頭の中では色んな会話パターンを思いついているのですが、それをそのまま口に出して言うことがなかなかできないのです。
言っても変に思われないか、嫌われたりしないだろうかと細かく考えては、「やっぱりやめておこう」と言葉にするのを諦めてしまいます。
人目を気にして行動を制限する
繊細な人は人一倍、他人の視線を気にしてしまいます。自分の言動や行動による他人からの評価を気にして、やりたいことも存分にできないことが多々あるのです。
想像力がとても豊かなせいで、「自分が○○をしたらどんな風に思われるだろう」と色々なことを想像しては、評判が悪くなったときのことを考えて落ち込んでしまいます。
着たい服やしたい髪型、メイクがあったとしても「似合わないと笑われるかもしれない」とやめてしまい、無難な恰好を選びがちです。
無条件で他人を信用できない
繊細な人は疑い深いところがあるので、無条件で他人を信用できません。信用しようと思っても、最悪の場合を想像してしまうからです。
とにかく細かいところまで考え込みますから、優しく接してくれる人に対しても「本当は自分のことを嫌っているのかもしれない」と思い込むところがあります。
そのため自分をさらけ出せる相手が少ない、もしくは全くおらず、自分の理解者が少ないことに関しても寂しいと孤独を感じ、悩んでいるのです。
優しくて過剰なほど気を遣う
他人の感情に敏感に反応してしまうからこそ、繊細な人は誰よりも優しく、そして相手が心配するほど過剰に気遣いをするところがあります。
人から負の感情を向けられること、嫌われることがとにかく苦手なので、それを避けるために他人にへりくだり、気を遣っているのです。
そうした態度のせいで見下されることも多々ありますが、繊細な人は言い返せません。悲しいと思いつつも打つ手がないので受け入れてしまいます。
繊細さとの上手な付き合い方
自分の短所を長所と考える
Highly Sensitive Person、HSPの特性をもつ人は誰よりも敏感です。それが短所となり、傷つきやすく生き辛いと感じているでしょう。
しかし他人の機微に敏感ということは、言い換えれば空気が読めて、相手に気を遣えるということになります。
「自分は内気で根暗だから…」と落ち込むのではなく、「人の感情の変化にすぐ気づくところを活かそう」と前向きに考えましょう。
グループ行動は避ける
繊細な人は、1対1であればそこまで緊張したりネガティブな方向へ考え込んでしまうことなく対応できます。
しかし人の多い場所や大人数での行動となると、繊細な人は他人からの評価が気になってしまい、自分を出せなくなるのです。
なるべくグループ行動は避けること、できれば1対1で出かけたり会話をすることで、不安定な心も落ち着くでしょう。
多少鈍感になることも必要
どうしても他人の感情の変化に敏感になってしまいがちな繊細な人は、ちょっとだけでも鈍感になることも必要です。
終始他人からの評価を気にしていては、その内心が疲れてしまい、仕事をするのも大変になってしまうでしょう。
例えば知らない人の話し声はイヤホンでシャットアウト、職場に機嫌が悪い人がいたとしても「自分とは無関係」と見ないフリをするのもおすすめです。
疲れたときの逃げ場所を作る
繊細な人は毎日心を擦り切らしながら生きていますが、他人に頼ることが本当に苦手なので誰にも助けを求めることができません。
そんなあなたは疲れたときの逃げ場所を作っておきましょう。頑張りすぎて潰れる前に、自分を癒す方法を覚えておくのです。
部屋の中や職場に落ち着く場所を作っておく、ストレス発散方法を考えておくなどすると、今より少し生きやすくなります。
おすすめは接客業や介護
繊細な人におすすめの仕事は接客業や介護です。繊細な人は人の心の動きに敏感に気づけること、責任感が強いことから相手に尽くす仕事が向いています。
しかしHSPの特性から騒がしい場所を苦手とする繊細な人には、人の出入りの多いお店は向いていません。個人経営の落ち着いた雰囲気の店舗や施設での接客がおすすめです。
介護の場合は例えば施設で大勢を相手にするよりも、個人宅へ出向く訪問介護がおすすめ。1対1の対応となるので、落ち着いて仕事ができるでしょう。
少しの事でも慎重に考えてしまい決断した後も悩みがち
アンテナの受信域が広く他人の声や態度も敏感に拾ってしまう
相手の事を気にして素直に言いたいことが言えない
人目を気にするので無難な行動で周りに合わせてしまう
他人を信用したいがネガティブな感情の方が前に出てくる
とても優しい感情を持っているので気遣いしすぎてしまう
敏感な感情を前向きに長所と考える
グループ行動はなるべく避けておく
鈍感になる事にも慣れ逃げ場所も作っておく
細やかな対応が求められる職業が向いている
繊細な人は外からの刺激に対するアンテナが人一倍敏感。だからちょっとした出来事も、ネガティブに捉えてしまうのです。
しかし悪いことばかりではなく、人の心の機微に過敏だからこそ空気を読んだ発言や行動、気遣いができるというメリットもあります。
自分の短所を長所として考えること、そして出来る限り自分の心と向き合うことで、生きやすくなるでしょう。
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