人間嫌いな人の心理特徴や原因から、どうして自分は他人に心を許せないのか、人間嫌いになってしまう理由を探りましょう。
職場の同僚や上司など普段あまり関わりがない人だけではなく、時々昔からの友人でさえ鬱陶しいと感じてしまうことはないですか?
なぜ自分は人間嫌いになってしまうのか、そうなる心理や原因を知ることができれば、人間嫌いも克服できるはずです。
人間嫌いな人の心理特徴や原因7つ
コンプレックスが強く他人と比較して落ち込む
自分の顔や体型、能力、学歴や仕事、家庭環境など自分に対するコンプレックスが強いことから、人間嫌いな人は他人と比較してはすぐに落ち込むところがあります。
「自分はどうしてこんな顔に生まれたんだろう」、「自分はなぜ皆よりも劣っているんだろう」と劣等感に苦しむことが多いでしょう。
自分のことが好きになれないせいで自分に自信をもてない、だから人と接する際にも相手に緊張することが多く、そのせいで人間嫌いになってしまうのです。
自己嫌悪感が強く、好意をもってくれる人も嫌悪する
好きすぎるせいで無意識に好きな相手を遠ざけようとする“好き避け”という心理がありますが、人間嫌いな人はそれよりも“蛙化現象”という心理に近いでしょう。
蛙化現象とはグリム童話「かえるの王さま」が元ネタの、“素敵な異性(王子様)が自分のことを好きだとわかった途端、嫌悪対象(カエル)になる”という心理状態です。
人間嫌いな人は誰よりも自己嫌悪感が強く、そんな自分を人一倍嫌っています。自分を好きになれない、認められないので自分に好意をもってくれる人までも嫌悪してしまいます。
プライドが高く、人に弱みを握られたくない
人間嫌いな人はプライドが高い傾向があります。負けず嫌いなところもあるので、「誰にも弱みを握られたくない、失敗するところを見られたくない」と常に気を張っています。
高いプライドのせいで自分のコンプレックスが気になりすぎてしまいますし、他人と比較をしたり、そうした自分への自己嫌悪から人嫌いになるのでしょう。
本当は1人でいることに寂しさや孤独、不安を感じているものの、弱い自分を見られる=負けることになるので、弱点を他人に悟られることを避けるために人付き合いをしません。
人の機微に敏く、思い込みでネガティブになる
人間嫌いな人は感受性が豊か、そして周囲を観察する癖があります。周りの人の言葉や態度を観察しては分析する、人の機微に敏いところが目立つでしょう。
人の機微に敏いということは、それだけ相手の気持ちになれるということです。しかし人間嫌いな人は、相手の気持ちに入り込みすぎたり、思い込みで暴走することもあります。
相手の何気なく発した意味のない言葉、SNSに書かれていたつぶやき、些細な行動を自分への当てつけだと捉えては「嫌われているかも」とネガティブモードになるのです。
完璧主義で他人に対しての理想がある
人間嫌いな人は少々人間関係に関して完璧主義なところがあるでしょう。「自分がこのように接したのだから、相手にも同じように返してほしい」という過度な期待をしています。
「○○をしたのだから、相手は○○をしてくれるはず」という他人の反応に対しての勝手な理想をもっていますが、現実はなかなかその通りにはいきません。
理想と現実のギャップに傷つき、「自分のことを思いやってくれない他人なんて嫌いだ」と子供のように拗ねた結果、人間嫌いな心理状態になっているのです。
人と関わることに疲れ、面倒くさいと感じている
元々内向的な性格をしていてそれゆえに人間嫌いになった人もいれば、昔は人付き合いも苦ではない積極的な性格をしていたけれど、徐々に人間嫌いになったという人もいます。
後者の人が人間嫌いになってしまう原因で多いのが、“自分があまり好まない相手と関わって面倒くさいと感じた”という、精神的な疲労感からです。
誰彼構わず関わると、碌なことにならない場合もある。そうした経験から付き合う人を厳選するために、関わりたい人と関わりたくない人を厳選して生きています。
裏切られた経験があり、信用することが怖い
人間嫌いになってしまったのは、信用していた誰かに裏切られて傷ついたから。そのトラウマから、他人を無条件で信用することが怖くなったという人も意外と多いでしょう。
このパターンで人間嫌いになった人は、本当は相手のことを信用したいと思っています。しかしどうしても「また裏切られたらどうしよう」と疑心暗鬼になってしまうのです。
人間嫌いになることで自分の精神状態やプライドを守ろうとしています。人間嫌いになることは、自分にとっての最大の武器、そして盾でもあります。
人間嫌いを治すための克服法
興味がある人を見つけて関わってみる
人間嫌いになってしまった自分に嫌気が刺しているならば、興味をもてそうな人を見つけてみましょう。他人に興味をもつことで、「関わってみたい」と思えるようになります。
関わってみたいと思える相手を見つけるには、自分と同じような思考をしている人、自分と同じ価値観の人を探すことがおすすめです。
趣味が同じだったり好きな物が同じであってもいいでしょう。5分間だけでも会話をして、それから嫌いになるか好きになるかを決めても遅くありません。
他人に期待しない、信用しすぎない
人間嫌いを治すためにも、最初から他人に対して過度に期待をしないこと、そして他人を信用しすぎないことを頭に入れておきましょう。
人間嫌いになってしまうのは、他人に期待をかけて接したのに期待分の気持ちを返してくれなかったり、自分の勝手なイメージで相手を信用しすぎていたせいもあります。
相手が本当はどんな人間であるかは、関わってみないとわかりません。最初から期待せず信用せずに対応すると、「裏切られた、嫌われたかも」なんて落ち込むこともなくなります。
いけると思ったときだけ人と接する
「早く人間嫌いを治さないといけない」と焦って人と関わったとしても、ますます人間嫌いに拍車をかけてしまうだけ。いけると思ったときだけ人と接してください。
日によって「今日は気分が落ち着いているから誰とでも楽しく会話できそう」、「今日はちょっと1人になりたい」と思うことはよくあることです。
気分が乗っていてポジティブ思考になれるときだけ人と関わってみる。どうしても無理なときは静かに過ごす。そうやって少しずつ人間嫌いを改善していきましょう。
他人との比較に落ち込みやすくコンプレックスが強い
自己嫌悪感が強く好意的に接してくる人にも嫌悪しがち
他人に弱みを見せたり失敗するところを見られたくない
感受性は豊なため必要以上に人の機微に敏い傾向
完璧主義な面もあり他人にもそれを求めてしまう
関わると面倒くさく思う人を厳選するようになった
人間関係で辛い経験をした為に信用できなくなった
興味が持てる人だけ少しずつ関わってみる
他人に期待や見返りも求めず信用しすぎない
ポジティブ思考の時はなるべく人と接してゆく
「人間嫌いな自分は社会不適合者だ」なんてネガティブに考えていると、ますます人と関わることが辛く感じてしまいます。
人間嫌いを無理して改善しようとはせず、自分のペースで関われそうな人、信用できそうな人を見つけていきましょう。
少しずつでも人と接することに慣れれば、自然と人間嫌いな心理状態から抜け出せます。できることから始めてください。
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