ショートスリーパーは危険を伴います!誰しも一日が48時間あればいいのになぁ、なんて思い描くことが多いのではないでしょうか?
一日は24時間、その倍の時間使えるのであれば、普段は出来ない事がいくらでも出来ちゃいますよね!では、ショートスリーパーになればいいことづくめなのでしょうか?
いいえ、実は思わぬ罠が潜んでいるんです…
ショートスリーパーのリスク5つが危険!命削っても続けます?
ショートスリーパーは成功の秘訣か?
一般的には、7時間睡眠が平均的な人間の睡眠時間とされていますが、ショートスリーパーは6時間未満の睡眠でも日中の活動に影響を及ぼしません。しかし、短時間睡眠をした上で、寝不足に陥っていたり、体調を崩してしまっているようではれっきとしたショートスリーパーとは言えません。
ちなみに有名人や芸能人でショートスリーパーとして知られている人に、ナポレオン、エジソン、織田信長、ビル・ゲイツ、明石家さんま、鳥居みゆき、中居正広などがいますが、それぞれ約3~4時間睡眠と言われています。ショートスリーパーは短気だったり勝気な人が多いと言われています。
ショートスリーパーを実践できれば、一日に使える時間が多くなるわけですから、何か目標をもって成し遂げたいことがある人などは、睡眠時間を短くすることで得ることが一杯あるでしょう。実際に、一日9時間以上睡眠時間が必要な人に比べて、ショートスリーパーの方が成功する確率が高いとも言われています。
しかし、ショートスリーパーは体質や遺伝の問題が潜んでいます。
ショートスリーパーは訓練でなれるものなのか?
人間が眠りに落ちる時には、レム睡眠と呼ばれるうとうとした状態(体は寝ているけれど脳は覚醒している状態)からノンレム睡眠(脳も体も寝ている状態)を繰り返して覚醒します。
ショートスリーパーは、レム睡眠がとても短く、ノンレム睡眠がとても深いと言われていて、短時間でもぐっすりと熟睡できる為に疲れを残すことなくスッキリを起きれるというわけです。
しかし、元々7時間以上の睡眠時間を必要とするロングスリーパーが、ショートスリーパーになろうと訓練しても、もともとの体質や遺伝子が関係してくるのですから、初めのうちは成功したとしても次第に体調が思わしくなくなったり、様々な弊害が生まれてしまうのです。
ショートスリーパーを成功させる為には、効率的な仮眠も効果が高いと言われています。効率的な仮眠の方法については、仮眠の効果的な時間と取り方!仕事の効率がアップするコツをご覧ください。
短時間睡眠のデメリット
ショートスリーパーに成功者が多いと言っても、結果的に高血圧、脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞など、循環器系の病気にかかりやすいという特徴を持っています。
ショートスリーパーは特殊な体質と言えるので、それを真似して実践しようとすれば、死亡リスクを伴い、体調をきたしてしまうことになりかねませんから注意が必要です。
レム睡眠の時間が少なくなる
忙しい、寝る時間がない!などの理由で毎日3時間以下の睡眠を続けていくと、レム睡眠の時間が少なくなることがわかっています。
レム睡眠は体は寝ているけれど脳は覚醒している睡眠状態でしたね。この状態では、記憶の整理など、人間が生きていく上で大切な活動が行われているのです。
この状態の時に、きちんと活動できないという事は、結果として深い眠りに入れる状態「ノンレム睡眠」の質も悪くなることに繋がり、視覚を使う仕事でのミスを連発してしまうことになります。
集中力が必要な作業の時にボンヤリした状態になってしまったら、命にかかわる危険にもなるのです。
糖尿病、心臓病のリスクが高まる
睡眠時間が短くなると、血液中の糖分のコントロールが効かなくなります。また血圧も上がりやすくなり、心臓への負担も大きくなります。
短時間睡眠は血糖値が正常であっても、インスリンの働きが弱まってしまっているので、たった一日3時間ほどの睡眠をとることだけでも成人病のリスクが非常に高くなってしまうと言われています。
マイクロスリープの危険性
マイクロスリープとは、過度な睡眠不足に陥っている場合、自分が気がつかない無意識のうちに眠りに落ちてる状態を言います。
あなたも例えば、大事な会議の時など…絶対に眠ってはいけないのに、突然意識が飛んでしまったように眠っていた…なんてことありませんか?これこそがまさにマイクロスリープなんですね。
このようなデスクワークですと、それほど大きな問題ではないかもしれませんが、車の運転時だったりすると、衝突事故に発展する恐れもあります。
普通の人が睡眠3時間生活を続けると…
ショートスリーパーは、あくまでも体質的な問題と何度もお話してきました。
普通の人がなんとかショートスリーパーになりたくて、訓練とばかりに、毎日3時間睡眠を続けるとどうなってしまうのか、というと…情緒的な不安定や抑うつのリスクを増大してしまいます。
それが酷くなると、うつ病や不安障害などの精神疾患へと発展してしまいます。
免疫力が低下する恐怖
睡眠時に分泌される「成長ホルモン」はとても重要な役割を担っています。免疫物質を作りだしたり、古くなった細胞を再生したりする力です。
普通の人が、ショートスリーパーになろうとすると、この成長ホルモンの分泌が著しく低下します。よって風邪をひきやすくなったり薬やワクチンが効きにくくなったり、ガンのリスクにも侵されてしまうのです。
レム睡眠の時間が少なくなる
糖尿病、心臓病のリスクが高まる
意識が飛ぶ!マイクロスリープの危険性
情緒的な不安定や抑うつのリスクが増大
免疫力が低下する恐怖
一日が48時間だったらいいのになぁ、と羨む気持ちもわからないでもないですが、ショートスリーパーは体質や遺伝的な問題が関係してくるのです。
誰もがショートスリーパーになれるわけではないということ、安易に睡眠時間を短くすることが、時と場合によっては命の危険にかかわることになるかもしれない、という事を念頭に置いて毎日質の良い睡眠を取ることをオススメします!
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