指示待ち人間の心理的特徴、そして指示をもらうまで待機してしまう原因を知ることで、自分で考えて行動できる人になれます。
上司からの指示がないとどうしたらいいのかわからない、そんな指示待ち人間のままではあなたの評価が下がってしまうのです。
指示を守ることも大事ですが、率先して動くことも重要。仕事ができる人になりたいなら欠点を克服しましょう。
指示待ち人間の7つの特徴や原因
優柔不断なせいで行動に移せない
指示待ち人間になってしまうのは、優柔不断なところがあるからです。行動する前に「どうしよう、どうしたらいいんだろう」と悩むので、いつまでも行動に移せません。
なぜ優柔不断なのか、それは自分に自信がないからでしょう。自分の考えに自信をなくしているので行動に迷いが生じてしまうのです。
自信をなくす原因は、元々ネガティブで考え込む性格である、もしくは成功体験が著しく少ないせいだと考えられます。
周りの人の気持ちや状況に無関心
周りの人の気持ち、そして状況に無関心で空気が読めないことで指示待ち人間になっているとも考えられます。いわゆる空気が読めない人間です。
空気が読める人は、周りの人の気持ちやその場の状況から自分は何をしたらいいのか、どうすることが正解なのか答えを導き出せます。
しかし指示待ち人間は鈍感です。例え周りの人が忙しそうに仕事をしていても、「自分が手伝う」という選択肢は思いつきません。
無駄をなるべく省きたい合理主義
指示があるまで「何か手伝うことはありますか?」、「他にできる業務はありますか」と自分から聞きに行かないのは、余計な仕事を増やしたくないからという指示待ち人間もいます。
このタイプの指示待ち人間は合理主義。損得勘定で生きていて、なるべく無駄を省きたいがためにわざと指示を待つような態度を取るのです。
指示があれば文句も言わずに任せられた業務に手をつけますが、それまではわれ関せずな態度を取っているでしょう。
臨機応変に対応することが苦手
マニュアルに沿って行動することは得意でも、ちょっとしたトラブルで冷静さを失ってしまう。臨機応変な対応を苦手とするタイプの指示待ち人間です。
社会人経験の浅い若者、バイトなどで働いた経験がない人に多いでしょう。また、今まで誰かに言われる通りに生きてきた人に多いといえます。
親や教師の言うことを聞いていれば失敗しなかった環境から、自分で考えて行動しなければならない環境に変わってしまい、精神的に不安定になっているのです。
責任を負うことに苦手意識がある
責任感がない人は、自分が思いついて行動したことで失敗した場合、何らかの責任を負わなければならないという状況に酷く苦手意識を感じます。
「もしもうまくいかなかったらどうしよう、嫌われたり怒られたらどうしよう」と責任を負うことに不安を感じてしまうのです。
責任感がないのは、今まで失敗経験の方が多かったからでしょう。そのトラウマから、自分で考えて行動するよりも指示を待つほうがリスクが少ないと思っているのです。
目標がない、遣り甲斐を感じられない
仕事や人生において何の目標ももっていない、仕事に遣り甲斐を感じられない。だからどうでも良くなって、指示待ち人間になってしまうという人もいます。
目標がないのも遣り甲斐を感じないのも、今の生活が楽しくないからでしょう。自暴自棄になっていて、生きる意味をなくしているのです。
こうなってしまうのは例えば大きな失敗をして自信を喪失した、あるいは周りの人に失望したことが原因だと考えられます。
委縮して質問することができない
人付き合いが苦手で、相手に委縮してしまうせいで「次は何をすればいいですか?」と質問することさえできなくなっている指示待ち人間もいるのです。
このタイプはやる気がないわけではありません。ちゃんと頑張ろうと思っていますし、指示さえもらえれば一生懸命に物事に取り組みます。
しかしどうしても相手が怖くて質問ができないのです。過去に「いちいち聞くな」、「勝手なことをするな」と怒られた経験があると、こうなってしまう人もいます。
指示待ち人間をやめるための改善の方法
月ごとに目標を立てる
指示待ち人間をやめたいのなら、1ヶ月ごとに目標を立てましょう。目標は1つ、達成できるようなものにしてください。
「○○の業務を覚える」や「自分からちゃんと質問する」でもいいのです。目標達成を目指して毎日頑張りましょう。
目標が達成できたら自分にご褒美をあげてください。達成感を得ることで、仕事にも遣り甲斐が出てくるのです。
周りの人を観察してみる
指示待ち人間から抜け出すためにも、周りの人を観察してみましょう。周りに関心をもつことで、空気が読めるようになります。
周りを観察していると、どんな人が職場で必要とされているのか、どんな場面にどのような言葉が適しているのかがわかってきます。
職場にいる仕事ができる人を観察して、その人を真似してみましょう。そうすれば周りの人の気持ちがわかる、空気が読める人になれます。
委縮せずコミュニケーションを取る
指示待ち人間になってしまう原因が相手に委縮してしまうことならば、勇気を出してコミュニケーションを取っていきましょう。
怖がっているとそれを察知され、ますます威圧されてしまいます。こちらからどんどんコミュニケーションを取ることで、相手は怯むのです。
質問されることを嫌がる人は避け、話しかけやすい人にだけ質問しましょう。ただし人は同じことを聞かれると怒りを覚えるので、同じ質問は禁止です。
意見を言えるようになる
自分の意見を伝えることは大事です。意見を求められたときにはちゃんと自分が思っていることを伝えるようにしてください。
何を言えばいいのかわからないときは、自分の考え方に似ている人の言葉を借りればいいのです。
「○○さんと同意見です、私も××について○○だと思います」と言うことで、自分の意見として伝えられます。
できることからやっていく
難しく考えないで、自分ができることから1つずつやっていくという考え方が大事です。
いきなり指示待ち人間をやめるということはなかなか難しいので、「いつか指示待ち人間から抜け出そう」と思いましょう。
そうやって思うだけでも少しずつ変われます。目に見えて変化がなくても、ちゃんと自分で考えて動ける人に近づけます。
動く前に優柔不断が出て悩む時間で動けなくなる
周りの人の気持ちや状況に無関心な上に空気が読めない
必要以上な事はしない合理的な考えを持っている
臨機応変な対応が出来ずマルチタスクがとても苦手
自分の判断で動いての失敗を非常に恐れている
仕事に遣り甲斐を見いだせず常に後ろ向きに構えている
失敗続きで怒られ続けているので萎縮してしまっている
月イチの目標で達成感を積み上げてゆく
仕事ができる人の立ち振る舞いを観察してまねる
委縮せずコミュニケーションを取り意見も出してみる
すぐできる仕事から取りかかる癖をつける
指示待ち人間になってしまう原因は自分に自信がなく、優柔不断だから。そして相手に委縮して意見を言えなくなっているからです。
そんな自分を変えたいのなら、周りを観察し、そして話しが合いそうな人とコミュニケーションを取っていきましょう。
できることからやっていけば必ず意見を言えるようになります。指示待ち人間から、自分で動ける人間になるのです。
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