優柔不断な人の特徴として決断力が弱い、という事が挙げられます。
そうではない人からすると「一体何にそこまで悩んでいるのだろう」と不思議になる程、決断までに時間がかかってしまうのです。
友人や恋人と食事へ行く時にお店選びやメニューの選択に迷ってしまうだけではなく、就職活動や仕事においても優柔不断さが邪魔をしてしまう事もあるでしょう。
どういう人が優柔不断なのか、決断力はどうすれば身につくのか、これからご紹介致しましょう。
優柔不断な人に多い5つの特徴と決断力が身につく対処法
心配性で気遣い屋だから物事の選択が苦手
優柔不断な人は「自分がどちらかを選んだ事により自分または周りの人に損がないか」と考えてしまいやすい、心配性で気遣い屋な人に多いと言えます。
例えば買い物へ出掛けて、良いと思った服を見つけても「この店でこのまま買うか、この後別の店へ行った時にもっといい物が見つかるかもしれない」と決断を後回しにした事はないでしょうか。
友人達と食事へ行きオーダーを決める際に「○○の方が皆とシェア出来るからそちらを頼んだ方がいいのか、それとも1人1人好きな物を頼めばいいのか」と悩んだ事はありませんか?
これは自分がそう決断して行動した事により、自分を含む周りの人が嫌な気分にならないか、気持ちを損ねてしまわないかと考え込んでしまう、良く言えば「優しい」人でしょう。しかし時としてその優しさも、行き過ぎてしまえば弱点となってしまいます。
自信が無いので自分が「意見の中心人物」になりたがらない
学生生活やアルバイト先等職場において、自分が中心人物、つまりリーダーになる事態を避ける傾向があります。これは自信の無さの表れなのです。
そのグループの中で一番年齢や立場が上だとしてもリーダーシップを取る事を避ける、会議等の自分の意見を複数人へ伝えなければならない場は特に苦手で、反対意見を持っていたとしても発言出来ないと言う事も見受けられます。
これは自分の考えやアイデア、行動といったものに自信が持てない事から消極的になってしまい、周りと孤立する事が苦手な心理からくるものです。
1対1では自分の気持ちを素直に出す事が出来ても、それが複数グループ内の会話となると自分の考えは合っているかと心配になり、大勢の意見に従う方が楽だと考えるからです。。
口癖は「何でもいい」
優柔不断な人に多い口癖として「何でもいい」があります。「何を食べる?」と聞かれて「何でもいいよ」、「どこへ行く?」と聞かれても「何でもいい」と答えた事はないですか?
自分の意見で行動した結果、「あまり楽しめなかったらどうしよう」といったようなネガティブな事が咄嗟に頭に浮かんでしまうせいでもあります。
特に、過去に自分が選択した事で満足のいく結果を得られなかったというマイナスな記憶があるせいで、そういった言動を取って相手に選択を委ねる事で、自分へのリスクを軽減しているのです。
時々過去の嫌な記憶を思い出し、その時の選択を未だに後悔してしまう人に多いでしょう。しかし何でもいいと言い過ぎてしまうと、相手も「またか」と思ってしまいます。
周りの意見を参考にし過ぎて余計に悩む
内向的な考え方の人は、外からの刺激に大変敏感ですから、外交的な人よりも影響を受けやすいのです。
ですから自分1人で決められないのならば誰かに決断してもらおう、出来れば意見は多い方がいいと思って複数人に相談した結果、一体どの意見を参考にすれば正解なのか判らなくなってしまいます。
言い換えれば「とても素直な人」ではありますが、素直過ぎる事で決断力も弱くなってしまっているのですね。悪い言い方をしてしまうと「自分の考えを持っていない」のです。
外交的な人はコレだと思う誰にも譲れない考えや心情を持っており、それに沿って行動しているので決断力も高いのですが、優柔不断な人は時と場合で行動が変わる事から、人の意見に流される事は得意であっても、自分の考えや心情を持つという事が苦手なのでしょう。
行動や作業を始めるまでに人より時間がかかってしまう
今日着ていく服や旅行に持って行く物の準備、勉強や仕事の作業等、行動や作業を始めるまでに、人よりも時間がかかってしまう事はないでしょうか。
行動や作業に取り掛かる前にあれこれと色んな事を考えてしまうせいでしょう。
「気にしい」な性格な人に多く、いざ行動や作業を始めたとしても途中で「これで大丈夫なのかな」「間違ってないかな」と手が止まってしまいやすいのです。その結果、大体の人が5分で終わる作業でもその倍の時間がかかってしまいます。
与えられた作業量が少ないはずなのにどうしても時間がかかってしまう人は、集中力が足りないのではなく優柔不断からかもしれませんね。
優柔不断を克服して決断力が身につく3つの対処法
何か1つでもいいので信念を持つ事
信念と言っても簡単な事でいいのです。難しく考えず少しずつ積み重ねてブレない軸をつくってゆきましょう。
例えば「多数決の時でも自分がこうだと思ったら賛成が少なくてもそちらにつく」とか「会議中に1つは必ず意見を出す」等です。
何か1つでも自分の中に物事に対する判断基準を作っておく事で、いざ決断しなければならない場面に遭遇した時でも迷わず行動できるようになります。
5秒以内に決断する事
決断とは瞬発力だと考え、AかBかCといった選択肢の中でこれがいいと直感で思ったものを5秒以内に選びましょう。
食事の内容だったり意見でも仕事内容でもいいのですが、そうやって瞬発力を身につけていく内に、決断する事にも慣れていきます。
どんどん行動していく事が大切なので、どうしようかと思う前に頭に浮かんだ方を決め打ちで選び取りましょう。
自分で決めた事に関して後悔しない事
誰かが決めた事に対して「ああすればよかったのに」と思う事はあっても、自分が決めて選んだ事に関してだけは後悔しないようにしましょう。
「やらない後悔よりはやる後悔」という言葉があります、これはやらないまま後悔した方が、やってから後悔するよりも後に引きずりやすいという意味を持っているのです。
自分でそれを選んだのならばどんな結果になったとしても別にいい、とちょっと尊大な態度でいる方が、くよくよ悩まなくていいので気持ちも楽ですよ。
気遣いや心配しすぎて物事の選択が苦手
自信が無いので意見の中心人物になりたがらない
いつもの口癖は「何でもいい」
周りの意見を参考にし過ぎて余計に動けなくなる
行動や作業の開始が人より時間がかかる
何か1つ信念を持つ
5秒以内に決断する習慣をつける
自分で決めた事に後悔しない
優柔不断だからといって、人より劣っているなんて事はありません。
優柔不断とは真面目で思慮深く、そして周りの意見に合わせ、人に優しくあろうとする故の行動なのです。
それが行き過ぎてしまったせいで優柔不断になっているだけで、少しずつ行動して意見を出すようにすれば、徐々に気持ちも切り替えていけるでしょう。
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