いい人を演じてしまうのは、いったいどうしてなのでしょうか。
人は社会で生きていくためには、自分の気持ちを押し殺すことも必要です。しかし、いい人ぶって、自分を偽ってしまうと、苦しくなってしまうのです。
そんないい人を演じて自分を偽っている人の特徴と、楽になるための方法をお伝えいたします。
いい人を演じて自分を偽っている人の特徴5つと楽になる方法
いい人を演じている人は誰に対しても八方美人だったりする
いい人を演じて自分を偽っている人は、周りの人に対して感じよく接しようとします。誰かに嫌われたくないので、そうやって八方美人な態度をとってしまうのです。
人間は、誰でも気の合わない人もいるはずです。しかし、いい人ぶってしまう人は、人に嫌われるのが怖いのです。だから、誰かと接するときに、愛想よくしてしまうのです。いい人を演じているとき、本当はその人のことを好きでなかったりします。
また、相手に何か聞かれたら「そんなことも分からないなんて!」なんて思っていたりします。ただ、その気持ちを出してしまうと、相手の感情を害してしまうので、無理やり笑顔を作っているのです。
時と場合によっては、自分の気持ちを正直に出した方がいいこともあります。いい人を演じてしまう人は、どうしても人に嫌われたくないので、八方美人でいるのを止められないのです。
いい人ぶる人は人が見ていないところでは「いいこと」をしない
いい人を演じて自分を偽っている人は本当の性格は、実は違っていたりします。だから、誰も見ていないところでは「いいこと」をしないのです。
周囲に人がいるとき、いい人を演じている人は、率先してゴミ捨てや片づけをします。それを見て、周りの人は「あの人っていい人だよね!」と話したりするはずです。いい人を演じている人は「いい人」と思ってほしいから、わざわざそういうことをしているのです。
周りに人がいないとき、いいことをしないのは、そういうことをやっても「いい人」と思われないからです。
いい人を演じている人は、まさに「演じている」のです。本当はいい人ではないので、人が見ていなければ、いいことをすることもないのです。
いい人を演じるのは自分に自信がないから
いい人を演じて自分を偽っている人は、実は自分に自信がないという特徴があります。そのままの自分を表したら周りの人に相手にされない・・・そう思っているので、いい人でいようとするのです。
い い人ぶるのは、自分に自信がなく、コンプレックスを持っているからです。なにかをやり遂げたりして、自分に自信を持っているなら、周りの人からどう思われ ても気にしません。しかし、確固たる自分がない人は、常に周囲の評価を意識しています。そして周りの人に「いい人」と言われることを、心のよりどころにし ているのです。
本当の自分を偽っても、それでもいい人を演じてしまうのは、周りからの評価がなくなったら、何も残らないと思っているからです。だから自分の気持ちを裏切ってまでも、いい人を演じ続けてしまうのでしょう。
いい人を演じてしまう人はステレオタイプな人である
いい人を演じてしまい、そして自分を偽っている人は、いわゆるステレオタイプな人である特徴があります。「いい人」を演じているので、型にはまったことしか言うことができないのです。
いい人を演じている人からは、心に響くような言葉を聞くことができません。自分がどう思っているかではなくて「いい人」なら、こういうだろうと思って話してしまうからです。誰かが悩んで本気で相談しても、決まりきったことしか言えずに、相手をガックリさせてしまいます。
いい人を演じているので、自分の思ったことを話すことができないのです。それは自分自身が苦しいだけでなく、周りからもつまらない人だと思われてしまったりするのです。
いい人を演じて自分を偽っているから相当ストレスがある
いい人を演じている人は、相当ストレスが溜まっています。何しろ本当の自分を偽っているので、ずいぶんと無理をしているからです。
いい人ぶって本心をうやむやにしているので、常に自分の気持ちをないがしろにしています。そういう状態では、普通の人は苦痛に感じてしまうはずです。いい人を演じることもストレスが溜まりますが、本当の自分を理解されないというのも辛いことです。
いい人を演じて自分を偽り続けると、そうやってストレスが溜まり続けてしまうのです。いい人でいようとする人は、ストレスを溜めこんでいる人です。無理をしているから、とても辛いのです。
いい人をやめて自然な自分になるために
いい人とは、都合のいい人であると心得る
あの人、いい人そうだね。そんな会話をするとき、「あの人」は魅力的な人なのでしょうか?あなたがこうなりたいと、心から思えるような人ですか?
まずは、いい人でなければならないという考えから、自分を解放してあげましょう。いい人であろうとなかろうと、あなたの価値は変わりません。そんなことを言っても、今の人間関係もあるし…という方には、「いい人」の条件を考えてみて欲しいのです。
例えば、優しくてなんでも許してくれそうな人ではありませんか?あなたのことを第一に考えてくれる人でしょうか?間違っても、自分の意見を言いそうな人ではないかと思います。あなたはそれで幸せなのか、この機会に一度考えてみてください。
いい人をやめるためには「人に嫌われてもいい!」と思うようにする
いい人をやめて楽になる方法に「人に嫌われてもいい!」と思うようにする方法があります。無理して人に好かれるより、自分を大切にする方を選びましょう。
周 りの人の顔色が気になっても、あえてスルーしましょう。そうすればいい人に思われたいばかりに、無理やり愛想よくすることもありません。嫌われてもいいな ら、自分の意見もはっきり言うことができます。むしろ相手と腹を割って話すことができて、かえっていい関係を築くことができるのです。
自分の気持ちを大切にしてあげることで、本当の自分を取り戻せます。きっと今までより、ずっと気持ちが楽になることでしょう。
なんでもいいよ、と言われたら意見を出してみる
いい人でなくていい気もしてきたけど、やっぱり怖い、という方。たくさんいらっしゃると思います。そんな方におすすめなのが、この方法です。
友人とのご飯で、仕事の内容で、恋人とのデートで…「なんでもいいよ」と言われたら、自分のしたいことを提案してみましょう。あなたが「なんでもいい」というときを想像していただければ分かりやすいと思いますが、「特に思い浮かばない」「本当になんでもいい」場合が多いかと思います。
ここでポイントなのが、2つの選択肢を提案すること。ひとつは、あなたがやりたいこと。もうひとつは、一緒にいる人が好きそうなこと。こうすることで、提案するハードルはぐっと下がるはずです。
あれ?意見を言っても意外と大丈夫かも?という経験を増やしていくのです。そうやって一つずつ、自分らしい振る舞いを身に付けていきましょう。
自分らしくできたら、自分を褒める
いい人でなくてもいいんだ、と思った。一つ提案することができた。そんな一歩一歩に対して、慣れるまでは大袈裟なくらい自画自賛しちゃいましょう。
これは、セルフイメージのコントロールにも有効なので、恥ずかしがらずにやってみてほしいです。一人のときでもいいですし、信頼できる人に自慢しても構いません。自画自賛を繰り返すことで、自分がやりたいように振る舞うのは良いことなんだ、というイメージがつきやすくなります。
そうすると、もっともっと積極的になれ、もっともっと褒めることが増える。最強のサイクルができあがっていきます。
自由奔放な友達をつくる
自分らしく発言することに少し自信がついてきたら、思いきっていつもと違う人と時間を過ごしてみましょう。
一番おすすめなのは、自由奔放で友達の多い人と過ごしてみること。きっと、あなたがめいいっぱい自由にしたって気にならないほど、パワフルな人だと思います。そんな人と一緒にいると、だいたいのことは気にならなくなります。そして、びっくりするくらい面白い。
わがままの通し方もどんどん参考にして、真似していってしまいましょう。そういう時間を過ごすことで、あなた自身もどんどん魅力的になっていくことと思います。
たくさんの物事に触れてみる
さて、ここまでに紹介した方法を一つずつ実践していくと、あなたは既にいい人からはほとんど卒業できているはずです。ある程度、あなたらしく生活することができるようになっているでしょう。
ただし、問題がひとつ残ります。ここではその解決方法についてご提案しますね。
この段階で何に悩むことになるかというと…それは、「自分のやりたいことのレパートリーが少ないこと」です。これまで人の意見と衝突しないようにしてきた人ほど、ここで一度は悩むことになります。
やりたいことがワンパターンだったり、気づけば多数派の意見を自分の意見のように言ってしまっていたり。それを解決するには、自分の中の引き出しを増やしていくしかありません。
たくさんの人と会ったり、本を読んでみたり、旅行をしてみたり。新しく趣味を探してみる、なんてことでも良いと思います。自分の意見、好みを洗練させていくことで、より自信を持ってあなたらしく振る舞えるようになっていきます。
どうしてもいい人を演じてしまうならしばらく一人になる
いい人をやめて楽になるためには、いい人ぶるのをストップしなくてはいけません。しかし、どうしてもいい人を演じてしまうなら、しばらく一人になってみるのも良い方法です。
「こ の人に対してはいつもいい人ぶってしまう」とか「このグループといると、いい人を演じてしまう」なんていうときは、あえて距離を取ってみましょう。しばら く離れてみることで、元の自分を取り戻すことができるはずです。一人になって、自分自身の気持ちを見つめなおしてみれば、いい人をやめることができるで しょう。
どうしてもいい人を演じてしまうなら、しばらく一人になってみましょう。そうして、いい人を演じる習慣を断ち切るのです。
いい人を演じている人は誰に対しても八方美人
人が見ていないところでは「いいこと」をしない
いい人を演じるのは自分に自信がないから
いわゆるステレオタイプな人である
自分を偽っているから相当ストレスがある
いい人とは、都合のいい人であると心得る
人に嫌われてもいい!と思うようにする
なんでもいいよ、と言われたら意見を出してみる
自分らしくできたら、自分を褒める
自由奔放な友達をつくる
たくさんの物事に触れてみる
しばらく一人になって自分を見つめなおす
いい人を演じて自分を偽ることは、心に無理がかかって辛いことです。
人はそれぞれいいところや悪いところもありますが、そんな自分を認めてあげるようにしましょう。そうすることで、より素晴らしい自分に近づくことができます。
いい人を演じていると思ったら、明日から自分を偽るのはやめにしてしまいましょう。
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