断れない人はどうして人の頼みを断れないのか。その心理や理由を知ることで、断りたいときにハッキリNOと言える人間になれます。
体調が悪いから飲み会に参加したくないのに誘われると断れない、勧誘を断れないと意志が弱い自分に悩んだことはありませんか?
断れない人に多い心理を自覚し、そして嫌だと感じたことは断れる人間になる方法を実践して生まれ変わりましょう。
断れない人によくある心理特徴
優しすぎて断ることに罪悪感がある
相手の頼みごとを断れない人は、優しすぎるところが仇となっています。「この人の頼みを断ったら何だか可哀想」と相手に同情してしまうのです。
人の機微に敏感で繊細な心の持ち主である断れない人は、自分が相手の頼みごとを断ることで相手がどう感じるかを深く考え込む悪癖があります。
「断られたと落ち込むかも、悲しい気持ちになるかも」と相手のことを可哀想に思い、断ることに対して罪悪感があるので、つい引き受けてしまうのでしょう。
自分への評価が気になってしまう
断れない人は常に周りの視線を気にして生きています。周りが自分へつける評価を気にするあまり、無茶な頼みごとも断りきれずに引き受けてしまいます。
例えば職場の人から「残業かわってくれない?」と頼まれたときに「断ったら嫌われて悪口を言われるかもしれない」と思い、どうしても断れません。
人から嫌われることがかなり苦手、あるいは人間関係に対してトラウマをもっているので、顔で笑って心で泣きながら相手の言うことを聞いてしまうのです。
真面目すぎて妥協策を思いつけない
誰よりも真面目な性格の断れない人は、ちょっと頭が固いところがあります。真面目すぎるせいで、引き受けるか断るかの2択しか思いつけないのです。
世渡り上手な人は頭が柔らかいので、自分には無理だと思ったことは断りつつも「○○なら大丈夫だけど」と妥協策を思いつきます。
しかし断れない人はとにかく真面目。相手が言うままに引き受けるか、それとも完全にお断りするか2択しか頭に浮かばない結果、引き受ける方を選んでしまいます。
意志が弱く主張することが苦手
断れない人は自分の人の頼みを断れない、セールスをハッキリ断れない優柔不断な性格を自覚しています。そして「次こそちゃんと断ろう」と決意します。
しかしいざ頼みごとをされると、すぐにそれまでの決意が揺らいでしまって結局断りきれずに引き受けています。これは断れない人の意思が弱いことも関係しているでしょう。
また、断れない人は小心者で自分の意見を主張することを苦手としています。自分の意見に自信がないので、上手い断り文句が浮かばないのです。
思い込みが激しく嫌われるのが怖い
人一倍ネガティブで思い込みが激しい断れない人は、例え自分が嫌っている相手からであっても嫌われるのが苦手。人から嫌われることに強く怯えています。
ポジティブな人は自分が嫌っている相手からの頼みごとを断って嫌われたとしても、「別にいいや。嫌いな人の頼みなんて聞きたくないし」と開き直れます。
しかし断れない人はネガティブかつ思い込みが激しいゆえに「誰からも嫌われたくない。あの人が他の人に変な噂を流したらどうしよう」と悪い方にばかり想像してしまうのです。
断るなんておこがましいと過小評価している
自分への評価が著しく低い断れない人は、自分を過小評価するあまりに「人からの頼みごとをこんな自分が断るなんて、おこがましいことだ」と思ってしまいます。
せっかく相手が自分を頼ってきてくれたのにそれを断るなんて、自分には相手を断る資格なんて一切ない。大げさにそう思っているせいで、断れません。
これは頼られて迷惑な気持ちと、滅多に人から頼られないので嬉しい気持ちがあるから。「自分なんて価値がない」と思っているので頼られると舞い上がってしまうのです。
人付き合いが苦手で人見知りする
断れない人は人付き合いを苦手としています。とくに初対面の人への対応がとても苦手。相手の情報が少なすぎるあまり、どう対応していいのかがわからないからです。
人付き合いが得意な人は、人見知りをしません。だからこそ新聞などのセールスにも自分のペースで対応できますし、嫌なことは断れます。
しかし断れない人は人見知りが激しいので、初めて会う人には緊張してしまって自分のペースを乱され、相手のペースに飲まれるあまり言いなりになってしまうのです。
後先考えないで安請け合いする
断れない人は後先考えずに安請け合いしてしまうところがあります。これは頼られて嬉しいからなのと、引き受けた場合のリスクを想像できていないからです。
ちゃんと断れる人は「これを引き受けたときに自分に降りかかるリスクは?リターンはどのくらい?」としっかりと考え、比較してから引き受けるかどうか決めます。
しかし断れない人は「頼ってもらえた!嬉しい!引き受けたら良い人だと思ってもらえるかも!」と条件反射で引き受けるので、結果、いつも苦労するのです。
どうやって断ればいいかわからない
今まで人から頼まれたことを断った経験がないせいで、どうやって断ればいいかわからないから断ることができなくなっている人もいます。
例えば上司相手にどういった言葉遣いで断ればいいのか。友達にはどんな風に断れば嫌われないのか。そういったことが、経験がないのでわかりません。
断りたい気持ちはあるけれど、でも何て言えばいいかわからない。だから無難な対応として「断らずに引き受ける」を選んでしまうのです。
きちんと断るための改善法
相手を怒らせない断り方を身につける
そのトラウマを払拭するには、相手を怒らせない平和な断り方を身につけること。相手を怒らせないために、まずは柔らかい笑顔で対応しましょう。
そしてはっきりと「嫌です」、「断ります」と言わないこと。「すみません、都合が悪いのでまた今度にしてください」など優しい言い方をすることが大切です。
一度断って壊れるような人間関係は捨てる
そもそも一度断ったくらいで壊れるような人間関係は、あなたが無理をして相手の頼みごとを聞いたとしてもすぐに脆く壊れてしまいます。
こちらが引き受けられない理由を丁寧に伝えても怒るような人は、あなたを利用しようとしている人。要らない人間関係を整理するいいきっかけだと思っておきましょう。
人の顔色より自分の気持ちを大事にする
断れないままに人の言うことばかり聞いていると、心が壊れてしまいます。そうならないためにも無理だと思ったことは断ってもいいのです。
どうしても断ることに罪悪感があるなら「○○は断るけど、××ならば話しを聞こう」と線引きすること。真面目に全てを引き受けなくても、誰もあなたを責めません。
「今は決断できない」と引き伸ばす
「明日は予定があるから、あとで確認してから返事してもいい?」など言っておいて、その場でYES・NOを伝えず、とりあえず返事を先延ばしにするのです。
一旦相手と距離を置くことで、断ろうと決心できます。あらかじめ「引き受けられるかどうかわからない」と伝えていることで、断っても相手からの印象はそこまで悪くなりません。
ただ断るのではなく妥協案を出してみる
「すみません(謝罪)、今日はこのあと病院へ行きたいので残業できません(理由)、明日の勤務中に今日出来なかった分をやらせてください(代替え案)」という伝え方です。
断って申し訳ないという態度と、どうして引き受けられないのかその理由と代替え案を出すことで、断られた方も「そこまで言うならしょうがないか」と納得してくれます。
性格が優しく断る事に罪悪感を感じてしまう
断る事で自分に対する評価が落ちないか気になる
真面目で断るための柔軟な対応が思いつかない
優柔不断なところがあり自分の主張が苦手
断ると嫌われそうでネガティブ思考になる
自分を過小評価していて頼み事を断れない
人付き合いが苦手で緊張して断れない
後先の事を考えないで引き受けてしまう
断ることに免疫がなく断り方がわからない
場数を踏んで上手な断り方を身につけていく
断る事で壊れるような人間関係なら捨てる
顔色ばかりうかがわず自分の気持ちも大事に
決断できない時は事情を説明して引き延ばす
断るだけでなく妥協案を提案してみる
しかし自分の気持ちを大切にしてこそ充実した人生が送れるというもの。断ることは悪いことではありません。
同僚からの「残業変わって」、上司からの「飲みに行くぞ」、恋人のわがままに友人の「お金貸して」にセールス。これらを断れる人になりましょう。
断るときは「無理です」と突っぱねるのではなくて、「どうして無理なのか+代替え案」を出すことで、人間関係を壊さず嫌なことを断れますよ。
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