共感力とは他人の意見や感情に寄り添う気持ちの事。共感力が低い人は、人間関係で大いに損をしています。
いつも人間関係がうまくいかない、どこへいっても除け者にされがちなあなたは、もしかすると共感力が低い可能性があります。
これからご紹介する共感力が低い人の心理的特徴を知り、自分に当てはまると思ったら共感力を高める対処法を実践しましょう。
共感力が低い人の8つの心理特徴
無神経で思いやりが足りない
共感とは、自分の身の周りにいる人々の意見、または感情に寄り添う気持ちです。共感力が高い人は自然と自分以外の人を気遣い、悲しみや怒り、喜びを分かち合います。
一方共感力が低い人は相手に共感できないからこそ、無神経な発言で相手を傷つけたり、思いやりのない行動でその場の空気を乱してしまいます。
それは共感力が低い人が、自分を中心として物事を考えてしまっているせいです。この自己中な心理的特徴が、共感力を低くしているのでしょう。
自己愛が強く他人に興味がない
共感力の低い人は自己愛が強い、ナルシストタイプです。いつでも自分の願望や欲求を真っ先に叶えたいので、他人の意見を聞き入れる余裕がありません。
例えば、皆で協力し合って何かを成し遂げなければいけない時も、共感力の低い人は自分のやるべき任務にだけ没頭し、周りを手伝う事はしません。
そもそも他人に対して興味や関心を持っていないので、周りの様子が目に入らない、他人からのヘルプメッセージも聞き流してしまうのです。
余計なお節介をしたがる
自分の事だけが一番大切で、他人を思いやる余裕がない共感力の低い人は、他人に対して余計なお節介やアドバイスをしたがります。
これは共感力の低い人が、他人を自分の意見に従わせたい、思い通りに動かしたいといった心理を抱えているからでしょう。
自分のアドバイスを聞いてそれに従う人には好感を持ちますが、しかしアドバイス通りにしない人には嫌悪感や、不安感などといったネガティブな感情を覚えます。
自己顕示欲が強く負けず嫌い
共感力が低い人は自己顕示欲が強く、他人よりも優位に立っていたい、という負けず嫌いな所があります。だからこそ他人の気持ちに寄り添えません。
友人から「昨日こんな悲しい出来事が起こった」と相談されたとしても、共感力の低い人は「自分の方が悲しい目にあった」と、さらに会話にかぶせて競おうとします。
一般的には「そうなんだ、悲しいね」と相手の気持ちに共感するべき場面でも、自分の経験や苦労を上から目線で話しては、自分を誇示しようとするのでしょう。
価値観の違いが理解できない
共感力が低い人は「自分は自分、他人は他人で価値観が違う」という事が、今いちどういった概念であるかをなかなか理解できません。
だからこそ他人に自分の考えを押し付けては、絶対に自分の思い通りに行動してもらおうと、必死になってしまうのです。
共感力が低いので自分がされて嬉しい事は相手もきっと嬉しいはずだと勘違いをして、それを暴走させる事もあります。
目的の為には手段を選ばない
マキャベリズムという言葉がありますが、これは例えどのような手段を使ってでも、国家の利益が増えるのであれば、非道徳的な行為も許されるべきだという考え方です。
また、自分の目的を達成する為には、その手段を選ばないという意味もあり、共感力の低い人はその傾向があると考えられます。
自分の目的、願望を叶えたいが為にどうしても周りへ無茶な事を言う。それで例え周りの人が困っても、共感力の低い人は心を痛めないのです。
思い通りにならないと拗ねる
共感力の低い人は自分の要求が通らなかった場合、怒りと悲しみと戸惑いの感情から、拗ねるという子供のような感情表現を行う事があります。
自分以外の人々は自分の言う事を聞いて当然だ、自分は特別な存在だと思い込んでいる節があるので、思い通りにならない事が嫌なのです。
仕事でもプライベートでも人間関係がこじれてしまいやすいのは、この共感力の低さが影響しているせいでしょう。
ある意味怖いもの知らず
自分の思い通りにしたい、そのためならば上司に強気な態度を取ることも厭わないのが共感力の低い人。ある意味で怖いもの知らずといえます。
例えば皆が定時で帰りたいと思っているのに上司に無理やりサービス残業させられているとき。共感力の高い人だと空気を壊すと思って嫌と言えず、従ってしまうでしょう。
しかし共感力の低い人は、周りの意見に同調しません。上司が圧力をかけてきて平気で定時で帰る、そんな強いハートの持ち主です。
共感力を高めるための対処法
発言や行動の前に相手の立場になる
共感力を高めたいのであれば、まずは発言や行動を起こす前に、周りにいる人の立場になって物事について深く考えてみましょう。
思ったらすぐ言う、行動するのは誰にだって出来ます。その衝動を抑え、「これを言えばあの人はどう感じるか」と自分以外の人の気持ちを考えるのです。
話しをよく聞いて相手を知る
共感力を高めるにはまず相手の話しに興味を持つ事、相手に関心を持つ事。そして質問を重ねて相手をよく知ろうと心掛ける事です。
相手を知れば知る程その人の気持ちや、何を言われれば嬉しくて何を言われると嫌がるのかなどが解ってくるでしょう。
聞き上手で縁の下の力持ちになる
そうではなく、これからは人の話しをしっかり聞ける聞き上手かつ人に尽くせる気遣い上手を目指してください。
自分の意見や欲求は一先ず抑え込み、相手を下から支えてあげられるような、縁の下の力持ち的存在、皆のサポート役を目指すのです。
自分の経験の中から相手と似ている経験を思い出す
例えば友達から「彼氏にフラれた」と相談されたとき、自分のフラれた経験を思い出しましょう。そうすれば相手の気持ちや、かけて欲しい言葉がわかります。
フラれた経験がないなど経験不足の場合は、漫画やドラマの中から、相手の話しと似たシーンを思い出してみてください。
登場人物の心情がわかる本を読む
おすすめは文学的小説。実は行動から他人の気持ちを想像、理解する能力を測る実験では、文学的小説を読んだ人が最も良い結果を出したという例があります。
文学的小説は、物語を読みながら自然と“他人の立場になる”ということができるのです。共感力を高めるためにも文学的小説を読んでみてください。
相手の言葉に同じような言葉を返す
もし相手が「最近、暑いよね」と言ったなら、「ちょっと外出ただけでも汗が出るよね」と返します。
この場合は相手が発した「暑い」という単語から、「暑いと汗が出る」と想像できたことになります。
相手の言葉から似た言葉を返すことを意識的に続けていけば、自然と相手の話しに共感できるようになるでしょう。
思いやりが足りず無神経な所がある
他人に興味がなく自己愛が強い傾向
ズレたアドバイスでお節介をしがち
負けず嫌いで自己顕示欲が強い傾向
思考が狭く相手の価値観が理解できない
自分の目的を最優先しないと落ち着かない
思い通りにならないと機嫌が悪くなる
図太いところがあり怖いもの知らず
脊髄反射で発言や行動をせず相手の立場を考える
相手を知ろうと興味を持って話しをよく聞く
自分の欲求を少し抑えて相手のサポートをしてみる
自分とよく似た経験を思い出してみる
主人公の気持ちに入り込める本を読む
意識的に相手と同じような言葉を使う
まずは相手を思いやる気持ちや、相手への慈しみの気持ちを知り、徐々にでも共感力の高い人へと変わっていきましょう。
そうすれば、今までうまくいかなかった人間関係の問題が改善され、あなたも更に生きやすくなるのです。
文学的小説を読んだり、自分の経験の中から相手と似た経験やそのとき感じた気持ちを思い出し、共感力を鍛えてください。
あなたにオススメの関連記事