自虐的な人の心理特徴から、そんな相手に引っ張られてあなたもネガティブにならないようにするため、上手な付き合い方を学びましょう。
いつも自分のことを下げる発言をしていたり、褒められても素直に喜べない。そういう人と会話していると何だかこっちまで疲れますよね。
ちょっと面倒くさい自虐的な人はどうしてそこまで自分を責めるのか。その心理を知ればフラットな付き合い方ができます。
自虐的な人の7つの心理特徴
調子に乗っていると思われたくなくて謙遜する
自虐的な人は誰かから嫌われることを常に恐れています。調子に乗っていると思われるのが怖くて褒められても喜べません。だからやりすぎなくらい謙遜してしまいます。
このタイプの人は褒められると「そんな言葉、私にはもったいないです」と慇懃無礼に謙遜します。本心は嬉しくても、それを表に出せません。
どうしてそこまで謙遜するのか、それは過去に誰かから「調子に乗るな」と言われたトラウマを抱えているなど、人間関係で辛いことがあったせいでしょう。
不幸アピールをするのは慰められたいから
「学生の頃に○○なことがあってそれ以来人が怖くて…」といったような、不幸アピールが多いのも自虐的な人のよくある特徴です。
自虐的な人がSNSで誰も聞いていないのにいきなり過去の不幸をひけらかすのは、「私ってこんなに辛い体験をしたの!だから慰めてほしい!」という気持ちがあるからでしょう。
誰かに自分の不幸体験を聞いてもらい、それについて同情されることで満足感を得ています。中には嘘をついてまで不幸自慢をするタイプもいるので注意してください。
肯定してほしくて否定的なことばかり言う
自虐的な人が自分を下げる発言をしたり、慰められても「でも…私なんて…」と素直に相手の言葉を受け取らないのは、もっと肯定してほしいからだと考えられます。
自分で自分を肯定できないくらい自分に自信を持てないせいで、相手から肯定してもらうためにわざと否定的なことばかり言ってしまうのです。
「私って可愛くないよね」「俺ってブスだよね」と自撮り写真と共にSNSに自虐的な言葉を書き込むのも、「そんなことないよ」という肯定の言葉が欲しいからでしょう。
責任感が強く褒められるとプレッシャーになる
自虐的な人の中には、そんなつもりはないのに無意識に自虐的になってしまうタイプもいます。責任感が強く勘張り屋ですが、褒められるとそれがプレッシャーになるのです。
多くの人は「褒められた、嬉しい、もっと頑張ろう」と思うでしょう。でもこのタイプの自虐的な人は「もっと頑張らないと怒られるかもしれない」と追い詰められます。
これは自分に自信がないという心理も関係しています。そのせいで褒められても「自分なんてまだまだです」と素直に謙遜の言葉が出てきてしまうのです。
後悔癖がありいつまでも過去を引きずる
「あの時どうして○○しなかったんだろう」といった後悔癖のある人も、自虐的になりやすいと考えられます。何年前の過去の失敗さえも反芻しては落ち込んでいるせいでしょう。
このタイプの自虐的な人は、成功体験が少ないのです。いつもうまくいかないことばかりなので自信を失っていて、たまに良いことがあっても警戒してしまい、喜べません。
「どうせ良いことのあとには悪いことが起きるんだ」と自分を戒めて、ぬか喜びをして傷つかないようにプライドを守っているのです。
精神的に脆いので自虐を免罪符にしている
自虐的な人は精神的に脆く、ちょっとしたことでもすぐ傷つくガラスのハートをしています。そのため自虐を免罪符としており、だからこそ自虐発言が多いのです。
免罪符とは、簡単にいえば自分にかかる罪から逃げるためのものです。自虐的な人は自虐することで、周りに嫌われたり責められることから逃れようとしています。
自虐的な人は臆病なのです。人に嫌われることが怖くて仕方ないので、自分で自分を責めている様子をあからさまに見せて、周りから攻撃されないよう防御するのです。
思い込みが激しくて勘違いをしやすい
他人の視線や言葉に敏感で、自分は誰かから嫌われていると思い込みやすい人もいます。その思い込みから自虐発言が多くなってしまうのでしょう。
このタイプの自虐的な人は、こちらが何を言っても否定的に捉えます。「嫌われている」と思い込んでいるので、それ以上嫌われないようにと褒め言葉にも謙遜するのです。
ちょっとでもいつもと違う態度で接すると、すぐ「○○さんに何かしてしまいましたか?」と謝ってくることも。常に自分に非があると思い込んでは自分を責めています。
自虐的な人の上手な付き合い方
否定や肯定ではなく共感してあげる
自虐的な人が自分を責める発言をしていたとき、それを「そんなことないよ」と否定しても相手は素直に認めません。調子に乗ってると思われるのが怖いからです。
かといって「そうだね」と自虐発言を肯定してしまうと、プライドが傷つけられて怒り出したり、「やっぱりそうだよね」と更に落ち込んでしまうでしょう。
おすすめなのは共感すること。「そうなんだ、それは辛いね」と共感してあげると、自虐的な人はあなたの言葉を素直に受け取ることができるのです。
自分に厳しい人なのだと肯定的に見る
自虐的な人を褒めても謙遜するのは、その人が自分に厳しい人だからなのだと思いましょう。肯定的に見ることで自虐的な人にイライラすることもなくなります。
自分のことを自分で下げる人をどれだけ褒めても、「そんなことないよ」しか返ってきません。それならばこちらがその態度を肯定的に見てあげればいいのです。
褒めたときに「ありがとう」という言葉が返ってこなくても、自虐的な人を褒め続けましょう。相手を褒めることであなたも色んな価値観を受け入れられる人になれます。
相手の感情に引きずられない
どんなに相手が自虐的な発言をしても、そのネガティブな言葉に引きずられてはいけません。「この人はこういう性格だから仕方ない」と冷静になってください。
自虐的な発言を聞いても「ふーん、そうか、それは大変だね」と軽く流しましょう。嫌だと思ったらメールやLINEは無視をするのです。
こちらの気持ちに余裕がないと、自虐的な人と接するだけでそれがストレスになってしまいます。適度な距離を保ち、深く関わらないことが無難でしょう。
嫌われる事を恐れて必要以上に謙遜する
褒められたくて不幸アピールがとても多い
否定的な事を口に出すが本音は肯定して欲しい
褒められると責任感から逆にプレッシャーになる
過去の失敗を反芻して引きずる後悔癖がある
自虐を免罪符にして精神的な弱さをカバー
思い込みが激しく勘違いから自分を責める
否定や肯定より共感の言葉で接してあげる
ストイックで自分に厳しい人と思ってみる
ネガティブ発言は上手く流し少し距離を置く
「どうせ俺なんて」「やっぱり私って不幸」など、口を開けばいつだって自虐的な発言ばかり。そんな自虐的な人は真剣に関わるべきではありません。
自虐的な人の自虐発言を否定しても肯定しても「でもでもだって」が多い相手には深入りせず、軽い関係でいましょう。
どうしても会話をしなければならないときは共感してあげること。そうすると相手に良い印象を与えつつ、フラットな付き合いができます。
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