毎年冬に流行する、ノロウイルス。消毒や手洗いをして、なんとか対策したいものです。
今年は新型ノロウイルスの流行も危惧されていますね。
ノロウイルスの胃腸炎では、吐き気や下痢がしんどくて、どんどん弱って…というイメージをお持ちの方も多いと思います。
でも、本当の怖さはそれだけではなく、ノロウイルスは感染力がとても強いんです。ちいさなお子さんがいる過程では、お子さんにうつしてしまわないかも心配ですよね。
今回は、ノロウイルスを広げないための対策に絞ってお話します!
ノロウイルス対策!消毒液の作り方と二次感染予防マニュアル
ノロウイルス撃退用の消毒液の作り方
ノロウイルスが怖いから、消毒液を使おう。これでいっか…と買おうとしているそこのあなた!それ、アルコールが主成分ですよね?
実はノロウイルスには、アルコールは効果がないと言われています。
市販の消毒薬はアルコールをつかったものが多いですから、途方にくれてしまいます。でも大丈夫、自分でつくってしまいましょう!
割合は、漂白剤(塩素が5%含まれているものとします)10~50mLを、水2500mLで薄めます。
それにしても、けっこう濃さの違いがあると思いませんか?
これは、ウイルスがどれくらいいそうかということによって、使い分けをしていただくためです。
ノロウイルス用の消毒液の使い方
使い方としては、汚染されていそうなところを消毒液で拭いたり、手指を消毒したりということになります。
でも、濃い方の消毒液で手を消毒すると荒れてしまいますし、明らかにウイルスがうようよしているところに薄い消毒液では少々心もとないですよね。
どこに薄い方を使うのか、どこに濃い方を使うべきかについて考えましょう。
ノロウイルスが特にたくさんいるのは、感染した人の吐いたものや便がとびちったところです。トイレなどが代表的でしょうか。
あるいは、お風呂でも便が付着している可能性がありますね。
こうしたウイルスがいっぱいいそうなところには、濃い消毒液で徹底的に消毒しましょう!
薄い目:一般的に手が触れたり、口にいれたりしそうなところ
その他のところ、例えばドアノブや机などであれば、薄い方の消毒液で十分にウイルスを減らす効果があります。
手を消毒するのもこちらにしておきましょう。あとは、調理器具やお箸、スプーンやフォークなども消毒するのはこちらを使用するとよいと思われます。
なお、使うときに重要な注意としては3つあります。
一つは、使うときは臭いもしますし、絶対に換気しながらするということ。寒いからおっくうになるでしょうが、是非換気はしてください。
二つ目は、マスクや手袋を必ずしながら使用するようにしてほしいということ。手あれや、口の中に消毒液が入ることを防げます。
最後に、絶対に酸素系の漂白剤とは混ぜないこと。有毒ガスが発生してしまいますから!これらのことに気をつけて、消毒のために体を悪くすることがないようにしましょう!
家庭内での二次感染を防ぐポイント
ノロウイルスは感染した人の吐いたものや便の中にたくさんいます。
目に見えなくてもそうしたものが手に触れ、口の中に入ってくることは十分に考えられます。そうすると、体の中に入ってきたノロウイルスが胃腸で暴れて、あなたもノロウイルス胃腸炎になってしまうわけです。
これを、「二次感染」といいます。なんとかこれは避けたいものですね。注意すべき点を以下にまとめることにします。
嘔吐物や排泄物の処理
子供や高齢者は、吐き気がしたり便意を催したりしても、特にそれがこうした苦しい病気にかかっている状態であれば、トイレや洗面台まで間に合わず吐いてしまったり、下痢をしてしまったりします。
これはもう仕方がないこと、処理するしかありません。
ここで注意すべきは、2つ。
ひとつは、絶対に嘔吐物や排泄物に直接触れないこと。処理するときは、手袋、マスクは必須で、可能なら使い捨てのエプロンもしましょう。
ちなみに病院ではこうした対策を徹底していて、スタンダードプレコーション(標準予防策)と言われます。
ふたつ目は、処理する時に換気をするということ。
熱を出している子供さんやおじいさんおばあさんがいるのに!と思うかもしれないけれど、理由があります。
嘔吐物や排泄物が、微粒子になって飛んでいる可能性があるのです。それを外に出さなければならないことが一つ。
あとは、塩素系の消毒液を使いますから、臭いや有毒ガスを外に逃せるようにという意味もあります。なお、患者さんを十分にあったかくしてあげることはお忘れなきよう!
感染者は調理器具やキッチンのものに触れない
お子さんがいるお母さんだったり、旦那さんがかえってくるのを待っている奥さんなら、ちょっと頑張ってご飯を作らないと…
と思ってしまうのは仕方のないこと。
ですが、ちょっと待って下さい。手をしっかり消毒したり、マスクをしたりしても、あなたが感染しているのですから、ウイルスを撒き散らしているようなものです。
旦那さん、子供さん、家族の人に感染させてしまうのはあなたも不本意だと思います。
だから、今回がまんする方向は、あなたの頑張りたいという気持ちを押さえる方向にしましょう。ムリをせず、ゆっくり休んで、一日も早く元気になることが、一番大事なことです。
お風呂はできれば最後にしよう
感染してしまったら、お風呂に入ること自体はかまいませんが、ウイルスをお風呂に撒き散らす可能性があるので、お風呂は最後にはいることにしましょう。
また、家族の方は、感染した方の入浴のあと、先ほどの消毒液でお風呂を消毒しておくともっと確実です。
書いておいた注意事項に気をつけて、しっかり換気して、マスクと手袋をして、消毒しておきましょう。
アルコールではダメ
漂白剤と水で消毒液を作る
濃度は処理別で使用する
嘔吐物や排泄物の処理は注意
感染者は調理を控える
感染者のお風呂は最後に、そして消毒
寒さの厳しい季節、この記事を読んでしっかり対策して、この冬は苦しまずに過ごせるようにしましょう。
とくに高齢者やお子さんには、吐き戻しを喉に詰めるなんてことは致命的です。
予防するに越したことはありませんからね!
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